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大阪市西淀川区にあるクラニオセイクラル専門の整骨院院長のきまぐれ日記

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中足骨骨幹部骨折

足首から下の骨はつま先の方から趾骨(足の指の骨)、中足骨(足の甲の骨)、足根骨(かかとの周辺の骨)に分けられます。

中足骨は直接ものがぶつかった時と足をひねった時で折れる場所が違い、よく国家試験に出題されます。

保険治療をやめてずいぶんになり、地域のクライアントはうんと少なくなったのですがそれでもありがたいことに昔拝見した方が声をかけてくださることがあります。今日もTOMOと駅前のロッテリアに行くと見覚えのある方がおられました。

「元気?」と尋ねると、「足の骨折ったんや」との答え。

「どのへん?」「足の甲」

さっきの話に戻ると中足骨は足の上にものを落としたときに真ん中のところで折れ、このときは骨折したところに傷口が開くこともあります。そうなってしまうと接骨院では手に負えず、病院で傷口を処置してもらわないと骨折部が細菌感染を起こすこともあります。

ところがこの方は地面においてあった鉄板のにつまずいた際にその角のところで足の甲をぶつけて骨折したのでした。

「これがその時の鉄板」ケータイをとりだしてけがをしたときの現場写真を見せてくださいます。

「折った直後はこんな腫れとったんや」
「おお、これはすごいわ。」
「治療はどないしたん?」
「手術したらはよ治るて言われてんけどイヤやいうてん。」
「それで?」
「湿布貼って病院でもらった痛み止め飲んどったら」
「うんうん」
「見て、もうクツ履いてるやろ」
「そらよかった。そやけどこけたり(転んだり)足の上にモノ落としたりしたらあかんで」
「それは病院でも言われた」

久しぶりに顔を見た方と骨折の話で盛り上がりました。ヘンですかね。
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ゴッドハンド半額

フラッシュマーケティングというのをご存知でしょうか。インターネットで格安の商品やサービスが購入できる、というアレですよ。テレビで宣伝してる「クルーボン(仮称)」が代表的ですが他にもいっぱい業者があるようです。

それでもわからん、と言われるんでしたら元日のニュースになった「インターネットで定価の半額という触れ込みの高級おせち料理を注文したら残飯みたいなのが届いた」事件の舞台となったのがフラッシュマーケティングです。

もちろんおせち料理だけではなくいろんな商品やサービスがフラッシュマーケティングで販売されています。

旅館やホテルがヒマな時期に集客するのに利用したり、美容院が新規集客に利用したり、要するにインターネットでの新規客を集めるための手段の一つ、と理解すればいいようです。

さて、昨日届いたメルマガを見てびっくりしました。エステティックの世界で「ゴッドハンドセラピスト」と呼ばれる(らしい)高橘ミカ(仮名)さんのマッサージをなんと半額で受けられるというのです。

続きを読んでみると通常90分で8万4千円のマッサージが半額の4万2千円で受けられる、とあります。

まず、この価格にびっくりですよ。エステティックサロンの相場を知りませんので単純に比較はできませんが国家資格の有無を問わず手技療法の相場というのは都市圏では10分1000円くらいです。

内容をよく見てみるとマッサージだけではなく(エステシャンにマッサージができるのか、という話には触れません)ゲルマニウム温浴とかパックとかの時間も含めて90分らしいので施術の正味の時間はずっと少ないのでしょうがそれでも凄い単価です。さすがゴッドハンド。

しかもそれだけ高価格にもかかわらず、「新規予約は不可」なほどの繁盛ぶりなのだそうです。なんでも芸能人、有名人が多数来院されるのだそうでそういうセレブな(死語?)サロンでたまにはゼイタクしてみたい、ちょっと奮発してみるか、という方もおられるかもしれません。

でもね、鋭い方ならお分かりのようにそういうサロンがフラッシュマーケティングでクーポンを売る必要は全くありませんよね。フラッシュマーケティングというのはあくまでも新規客を集めるための手段なのですから。

「残飯おせち」の業者は本来新規集客の手段であるはずのフラッシュマーケティングで利益を出そうとしてコケたわけです。

エステティックサロンみたいな業態ではうまいこと新規顧客が集まるのかもしれませんね。ローン組ませて高額コースの会員にしちまう、なんてね。

治療院でもどうせおんなじようなことを始めるところが出てくるんでしょうねぇ。でも、自分で「ゴッドハンド」とか言うのカッコ悪くないのかな。




運勢は変えられる(開運セラピスト始動)

意外に思われるかもしれませんが私は占いが割と好きです。

大学受験予備校で教えていたころに、ちょくちょくみてもらいに行くようになりました。

といって別に恋の悩みについて相談しに行っていたわけではなくて「話し方」の勉強がしたかったのですよ。

よその予備校の超人気講師が「難波のたたき売り(腕時計やオニキスの灰皿なんかを客と掛け合いをしながら売る商い、夜店のバナナのたたき売りみたいな感じをイメージしていただければよろしいかと思います)」の口上を参考にした、という話を聞きましたので私は真似をして占いの口上を参考にしてみようと思ったのです。

それ以来、柔道整復師になった今でも年末には「来年の運勢」というのを見てもらいに行lきます。

クラニオセイクラルと人相学の関係、というのを思いついたのももともと占いに関心があったからなんでしょうね。

それで本職の先生に人相学を教わりに行ってきました。わずか3週間ほどの講習でマスターできるようなものではないのですがずいぶん勉強になりました。自分のやろうとしていることを話しますとわざわざ特別に資料を用意して下さったりずいぶんと便宜を図ってくださいました。

そのときに「人相も手相も絶対のものではなく、日々変化してゆく」ということを強調しておられました。

だから一般に「人相学的に悪い」と言われる場所にほくろがあれば手術で取ってしまえばいいそうです。そういう観点からみればクラニオセイクラルで運勢が好転する、というのも十分に考えられることのようです。

「開運セラピスト」を自称するのは(もういちど強調しますが)聞きかじりの人相学で占い師さんのマネをしようというのではありません。クラニオセイクラルは体の症状にも心の症状にも有効ですが脳脊髄液の流れを整えることによりきっと運も良くなるだろう、ということです。

だから「流れ」を妨げているところを調整する、という従来からのスタイルに全く変化はありません。

「この骨を矯正すると恋愛運が上昇しますよ」みたいなことを言った方がウケる様な気はしますが。

手に職をつけませんか?

時折こういうチラシが新聞折り込みで入っています。よく読んでみるとカイロプラクティックや整体の「資格」取得の勧誘チラシです。

どんなところかな?とちょっと興味があったのでチラシに載っていた団体名を検索してみると、あまりよろしくない評判が載っています。

いくつかのサイトの内容を要約するとカイロプラクティックの団体とは名ばかりで、実は健康器具や健康食品のマルチ販売の組織である、ということのようです。

資格を取得するためには上級のセミナーを受講しなければならず、そのための条件として健康器具や健康食品を大量に購入しなければならない、というよくある話です。

チラシを見て、説明会に出かけた人に主催者は「間もなくカイロプラクティックは法制化されるので、今が資格取得のチャンス」みたいな勧誘の仕方をするのだそうです。そしてその「資格」を取得するのにかかる費用は何と500万円。

大量の健康食品の在庫を抱え、大枚をはたき、結局何にもならなかった、という体験談がゴマンと載っています。

カイロプラクティックが法制化されるのかどうかは他業種のことですのでコメントしかねますが似たような話を見聞きして「どうしようか」と迷っておられる方がおられるのならちょっと聞いておいて損のない話をしますね。

柔道整復師、とかはり師、きゅう師の国家資格を取得するのにかかる費用が大体500万円前後です。ほとんど同額の資金で厚生労働大臣免許の資格が得られるわけで、手に職をつけるのならこちらの方が圧倒的に有利でしょう。

いわゆる民間資格のスクールであれば費用はずっと低くで済みます。私がオステオパシーを習ったときの費用は全部で120万円くらいでした。(ただし私は国家資格を持たない方が民間資格のみで人の身体をさわることには賛成しません)

いずれにせよ「資格」をとったからと言って直ちに治療院を開設して大儲け、というわけにはいきません。

勉強には一定の時間が必要ですし(国家資格で3年以上)技術の向上にはそれ以上の時間が必要です。ほかにやることがないから、と手っ取り早い儲け話のつもりで治療師のマネをしても時間とお金の無駄にしかなりません。

もっともせっかく国家資格をとっても治療そっちのけで健康食品の販売に現を抜かすセンセイも少なからず存在しますが。

お正月を写そう

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

「お正月を写そう」というテレビのコマーシャルはずいぶん昔からありました。ワタシの記憶でははじめはカラーフィルムの広告だったと思います。

そのうち「写るんです」みたいなレンズ付きのフィルムのコマーシャルになり、デジタル写真の現像のコマーシャルになりました。そして今年はフィルム会社の作った健康食品のコマーシャルで「お正月を写そう」ってやってます。

ある産業が滅亡するスピードというのは怖いほどで街中のDPE屋さんというのはデジカメとプリンターの普及とともにあっという間に姿を消してしまいました。

当然、フィルムを作っている会社もそのままではいられないわけで生き残りをかけていろんな他業種に進出することとなります。

元がフイルムのメーカーだってデジタル全盛になってしまえばそれに対応して業態を転換しなければどうしようもないことは誰にだってわかりそうなもんでしょう。それでも「フィルムを売るにはどうするか」ということを考えていたのではいずれ立ちいかなくなることは考えてみれば当然のことではないですか。

ところが不思議なことに「フィルムを売るにはどうするか」というようなことを業界あげて考えている人々がいます。ワタシも籍を置いている柔道整復師です。

「骨折・脱臼を整復できてこそ柔道整復師」ということを社団も学会も何の疑いもなく言い続けています。これには健康保険の対象になるのは外傷だけであることを踏まえて「健康保険が使えてこそ柔道整復師」というホンネが裏に隠れています。

健康保険の対象になる傷病=柔道整復師の業務範囲、といった誤った考えに業界全部がとらわれているわけなのですが(これが法的に根拠をもたない理由については「柔道整復師の業務範囲」というカテゴリーの記事を是非ともお読みください)このままでいけば業界の末路は「フィルムの売り上げ」と同じ運命となるでしょう。

どうにかして柔道整復師の仲間にこのことに気付いてほしいと思って腐心してきたのですがどうもいらぬお節介のようです。業界が骨折脱臼(あるいは健康保険)と心中するつもりならばそれは仕方のないことなのでしょう。

目を他の方向に向ければもっといろんな人に喜んでいただけるのに、ねえ。


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プロフィール
HN:
かなや やすひろ
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性別:
男性
職業:
柔道整復師
自己紹介:
大阪市在住。医療系専門学校で教えるかたわら自宅兼のちっこい治療院でクラニオセイクラルのセッションを行う。好きなこと:講義すること、治療すること、飲むこと。嫌いなこと:お医者さんごっこ
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