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大阪市西淀川区にあるクラニオセイクラル専門の整骨院院長のきまぐれ日記

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話題の「美容柔整」

柔道整復師の養成学校の中に「美容」をメインにうたっておられるところがあります。柔道整復師をキライな人たちはもとより、当のギョーカイ内でも非難ゴウゴウです。でもどうして?別にいいやないの、と言うのが私の考えです。

柔道整復師は法的には外傷の専門家でも何でもありません。このへんについては「柔道整復師の業務範囲」というカテゴリーの記事を是非ともお読みください。

対象とするのがけがの処置であれその他の痛みに対するアプローチであれ美容であれ、柔道整復師が筋骨格に対して施術を行う分には何の法的問題も存在しません。

しかも「美容柔整」を打ち出しておられるのはもともとが美容関係の学校です。彼らは今までどう言われていたか?「何の資格もない人間が人の体をさわっていいのか?」「無資格マッサージ」ということをさんざんに言われていたわけです。

つまり「美容柔整」というのは柔道整復師が美容を扱うのではなく、美容関係者が人の体をさわるための国家資格を得るための学校なのです。問題ないやん。

もし問題があるとすれば「美容」を目的に来院したクライアントに対し不正に保険請求を行う懸念でしょうか。

でもそんなのあるかな。というのが昔、東京の青山ですごい治療院を開業しておられるはり・きゅう師の先生の話を聞いたことがあります。

鍼灸治療で五千円払う人は少ないけどエステでその何倍も支払う人はいっぱいいる。だから私は美容に特化した治療を行ってきた。

まぁそうですよね。整骨院の一部で大流行の(最近は下火かな?)耳つぼダイエットにしても別に保険は使っていないのだろうけどずいぶん稼ぐ方は稼いでおられるようです。なんせ元締めはその稼ぎで学校まで作ったというのですから保険なんかおかしくて使っていられないでしょう。

この「美容柔整」について業界紙のコラムに「次に整骨院では育毛・発毛がはやる」といううわさがあると載っていました。それなら早くはやらせてくれい、と生え際がやばくなりかけてきた私は思ったのでした。

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クラニオセイクラルの書籍

専門書を何冊か出していたエンタプライズ出版が解散してしまいクラニオセイクラル関係の書籍は入手しにくくなりました。

一般向きの本としては創始者のアプレジャーの「もうひとりのあなた」というのが面白いのですが絶版になってしまいアマゾンなどでは定価の数倍の価格が付いています。

アプレジャーの一般向きの書籍としては「クレニオセイクラルセラピー ナチュラルヒーリングの試金石」というのがあってこちらはまだ本屋さんに売ってます。

オステオパシーの師匠の早瀬先生も「続・あなたの腰痛は劇的に治る」という本を出しておられます。これはクラニオセイクラルの基本的なテクニックを図入りで解説してしまうというある意味キョーレツな本でした。

最近出たカワムラタマミさんの「からだはみんな知っている」という本はクラニオセイクラルとアロマテラピーを使った自分でできる手当法を書いておられます。私はアロマテラピーはできませんがこの本は参考になります。

最近のクラニオセイクラルの傾向としてなんか言ってることが難しいわ、というのがあります。シンプルな技法が売り、のはずのクラニオセイクラルで複雑怪奇な理論を振り回されると「なんかそれ違う」と言いたくなることがあります。(私が高度な理論についていけないだけかもしれませんが)

私が学んだレイキとかEFT(感情解放テクニック)などでもこの傾向は同じ。「より高度な」テクニックを求めることは間違ってはいないのでしょうけれどなんかクライアントの方を向いていないような気がして仕方がありません。

その点この本は「眠れないとき」「風邪や花粉症のとき」具体的にどう手当てをすればいいのかを具体的に、かつ簡単に書いています。

さて、アプレジャーの「もうひとりのあなた」、高値を付けていると書きましたが実は大阪梅田の旭屋書店にもジュンク堂書店にもまだ売られていました。買って帰ってオークションに出してみようかなと思ったのですが素人が慣れないことをすると失敗しそうであきらめました。ひょっとすればまだ書店に並んでいるのかもしれません。

こうやって値上がりした書籍を安く手に入れて転売し、利ざやを稼ぐことを「背取り」と言います。

領収証

今年の9月から整骨院では領収証の発行が義務付けられています。健康保険の一部負担金と保険外治療との金額をそれぞれ明記しなければなりません。

当院は全額保険外ですから(しかもほぼ定額)受け取った金額を記載してお渡しすればいいだけですが、保険と保険外の両方を行っておられるところは記載が大変でしょうね。

保険を使っても使わなくても整骨院に支払った費用は医療費控除の対象になりますので領収証は保管しておきましょう。ただし、税務署で聞いた話では健康食品やサポーターなどの物品の代金は医療費控除の対象にはならないそうです。(正確な情報は最寄りの税務署で確認してください)

さらに患者さんの希望があれば施術の明細書も発行しなければならないことになっています。厚生労働省のサンプルを見てみるとほとんどレセプトの記載事項と同じようなことを書くように定められています。

ものすごく忙しいところとか一人でやっておられるところなんかは対応が大変でしょうね。

当院も整骨院ですから(大阪府知事に届け出済み)当然明細書の交付を求められたら応じなければなりません。でも、初検料はとっていないしクラニオセイクラルしかやっていないので書くことがありません。

明細書:クラニオセイクラル 以上。

トリアージ

大規模な災害時などたくさんの傷病者が病院に搬送されたときに治療の優先順位を決めることを言います。

要は「助かる患者さんを優先的に診察する」ということです。患者さんが歩行可能か、とか意識はあるか、とかで選別していきます。

災害の現場では生命を救うことが最も優先されるのはある意味当然のことなのでしょう。

ところで病院などで「異常ありません」と言われたにもかかわらず何らかの症状をお持ちの方は多いです。あるいは「年だから仕方がありませんね」と言われることもあります。

これも発想は同じですよね。生命にかかわる疾患がなければ優先順位が下がる。これは医療が生命を救うことを最優先課題にしているからでしょう。「ブラックジャック」でも「医龍」でも「このままでは助からない」患者さんに対して奇跡のような手術を行って最終的に患者さんが助かり、ハッピーエンドです。

私たち治療師がやっていることはi生命を救うことと直接の関係はありません。そのことをもって柔道整復師は医療と関係ないと言われればその通りでありましょう。

私たちの仕事は「生命の質を高める」ことなのでありましょう。機嫌良く日々を送ってもらうために痛みなり不快感なりを解消してゆくこと、これが私たちのやるべきことなのだと思います。

「医療」からみればとるに足らない些事なのでしょう。でも、その些事にかかわっていられることに私は無上の喜びと誇りを感じています。

上腕骨骨幹部骨折(サッカー韓国戦)

12日のサッカー韓国戦で日本の駒野選手が上腕骨を骨折しました。

上腕骨は年齢によって折れる場所が違っており、おおまか高齢者は肩のあたり(近位端部)、小児は肘のあたり(遠位端部)が骨折しやすく青壮年では真ん中あたりが折れます。

傷病名をつけると上腕骨骨幹部骨折、「骨」という語が3つもつきます。

さて、この骨幹部骨折、私たちは学生時代「骨癒合しにくい」と習いました。国家試験でも上腕骨骨幹部骨折の後遺症は「偽関節(骨折がくっつかない状態)」というのがしょっちゅう出題されています。

ところが整形外科学で一番ポピュラーな「標準整形外科学」という本を見ていると「開放骨折が少なく軟部組織に包まれ良好な結構があるため、骨癒合が得られやすい部位である。」とあります。

最近「柔道整復学」の教科書が改訂されました。上腕骨骨幹部骨折の項目を見てみると相変わらず「この部分の骨折は筋に囲まれており骨癒合はよいとされているが、中央部の横骨折や遠位1/3部の横骨折に近い斜骨折は骨癒合が悪く、偽関節が発生しやすい」とわざわざ強調してあります。

どっちやねん。というか無理やり柔道整復学の「独自性」を強調しているように見えます。あんまりカッコ良くないな。

いずれにせよ駒野選手の一日も早い復帰を待ちたいですね。
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プロフィール
HN:
かなや やすひろ
HP:
性別:
男性
職業:
柔道整復師
自己紹介:
大阪市在住。医療系専門学校で教えるかたわら自宅兼のちっこい治療院でクラニオセイクラルのセッションを行う。好きなこと:講義すること、治療すること、飲むこと。嫌いなこと:お医者さんごっこ
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