インチキ?
新聞によりますと市販のゲルマニウムブレスレットのかなりの割合に実際にはゲルマニウムが含まれていなかったことが判明しました。それと同時に「生体電子を整える」などと言う宣伝文句にも科学的な裏付けはなかった、と報道されています。
新聞記事では「だからゲルマニウムブレスレットはインチキだ」と言う論調のように思います。ただし、実際にゲルマニウムを含まない製品がある、と言うこととブレスレットの効果がないということの間には直接の関係はありません。
もちろんゲルマニウムを含有していない商品であれば効果もへったくれもありませんがまったく効果のないものであればそこまで売れるか?と私などは思ってしまいます。
効果がない、とされた根拠を見てみると科学技術情報のデータベースに有効性を示す文献がなかったことが挙げられています。簡単に言ってしまえば有効性を証明できる論文がないからインチキだと言うことです。
さて、クラニオセイクラルです。頭蓋骨は成人するまではいくつかの骨に分かれているけれど、ある年齢以上になるとそれぞれの骨同士の可動性はなくなるというのが一般の医学でのジョーシキです。
最近はこのジョーシキも見直されてきているそうなのですがそれでも「頭蓋骨を矯正する」というと「へぇ?」と言う顔をする医療関係者は多いです。
クラニオセイクラルの実際の作用機序(なぜクラニオが効くのか、と言う理屈)はひょっとしたら頭蓋骨の矯正とは別のところにあるのかも知れません。
ではクラニオはインチキか?
私にはどうでもいいことです。仮にクラニオの有効性が科学的に否定されたとしてもいろんな症状でお困りの方たちが回復されている事実は否定のしようがないからです。患者さん一人一人の人生はデータの一つではありません。それ自体が独立した、かけがえのないものです。
そうして当院においでになるクライアントは一般的な医学では(これこそが科学でしょう)思うような効果が得られなかった方たちです。
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