「腰痛は怒りである」
心と痛みの関係第二弾です。タイトルは長谷川淳史先生の本から頂きました。どういう本かといえば「腰痛は心のストレスによって筋肉が硬化することによって発生する。」というTMS理論を日本に紹介した初めての本です。この理論の提唱者、ジョン・サーノというアメリカの整形外科医はだから腰痛患者にはいっさいの投薬、手術、物理療法(手技療法や電気治療その他)は不要であり、ただ彼の提唱する理論を学習することによって腰痛は治療しうる、ということを主張しておられます。これが心理畑の人ではなく整形外科医によって提唱されたところがまずは新鮮ですよね。当院では心理療法の類は提供できませんが手技療法に関しても確かにこれはその通りで、腰痛に限らずたとえばよその病院で「これは治りません」と言われたクライアントはなかなか治りにくいです。背骨が変形しているから、ヘルニアがあるから、もう年だから治らないと言われた患者さんは家族の方に連れられてきてもなかなか治療に反応してくれません。逆に同じ事を他で言われてきたとしても「何とか治りたい」方はこちらが驚くような回復を見せてくださることが多いです。場合によってはこちらの医学常識ではありえないような回復の仕方をすることもあります。進行性の病変が進行を止めることさえあります。これは私の手技がすごいわけではなく、クライアントの自然治癒力がすごいわけです。クラニオセイクラルの手技を受けている間、クライアントは「無」になられます。眠っているのに近いけれどそれとは異なる状態、といってもいいでしょう。ホームページにもありますように瞑想中の感覚に似ているのだそうでその間に体には必要な変化が起きます。「治りたい」人には治るための、「治らない」と信じている人には治らないための変化が起きるようです。本を読んで腰痛に対する強い意志を持てば腰痛は治る、という理論も「無」の状態に心身を導く手技も理論は違ってもやっていることは同じなのかもしれません。どっかに「読むだけでやせる本」はないかな。
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