感情解放テクニック
前回、前々回と痛みと心の関係について思うところを書き連ねました。ただ、誤解していただきたくないのは「治らないのはあなたに治る意思がないから」と言っているのではない、ということです。たとえば十の痛みがあった人がいたとします。治療によって痛みが三に減ったとしましょう。このとき「治りたい」人は痛みの軽減にフォーカスします。だから「ずいぶん楽になりました。」となります。「治らない」と思っている人は残っている痛みにフォーカスします。だから「まだここが痛い。」と訴えることになります。同じ症状の軽減でも正反対の評価になるわけです。なぜか?と言えば人間の脳は「見たいと思うものを優先的に見る」からです。ちょっと実験してみましょう。目をつぶってください。心の中で「赤いものはどこ?」と言ってから目を開けると赤いものが(たぶんさっきまで全然意識していなかった)ぱっ、と目に入りますよね。これは目から入ってくる膨大な情報を脳は取捨選択して取り出してくるからなのだそうです。それなら「治らない」を「治りたい」に変換することはできるのでしょうか。まず考えられるのは心理療法です。でも、腰の痛みを治すのに手技療法家と心理療法家を掛け持ちで受診する、というのも大変な話です。両者をマスターしている療法家もいるのかも知れませんが実際のところどうでしょうか。医師以外で心理療法を行うとすれば少なくとも修士レベル以上の心理学の知識と技能が必要でしょう。安易に「カウンセリング」を行うと称する手技療法家に私は懐疑的です。何かないかな、と思っていろいろ当ってみて「感情解放テクニック=EFT」という技術に出会いました。これはアプライド・キネシオロジーの流れをくむ療法ではありますが、極限までシンプルになっていて誰でも習得できます。具体的には困っている症状を(かがむと腰が痛い、など)を口に出して言いながら何ヵ所かのツボをトントンと叩いていくだけです。たぶんEFTで検索すればほとんどのサイトで具体的な方法が掲載されていますのでお試しください。私も時々ですけれどクライアントに対してこの手法を使っています。
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