愚民政策の成果(事態はここまで来ている)
これはよそで書いたことなのですが、今の子供は(若者も含めて)話を聞きながらノートをとることが難しいようです。長男が中学生の時の社会科の先生は本来黒板に書くことをレジメに印刷して配ってくださり、生徒たちはこれを見ながら授業を聴きます。そうしてそのプリントの内容をノートに書き写すのが宿題なのだそうです。
結局ノートを取るでもなし、授業を聴くでもなしでぼぉっと時間が過ぎていくのを防ぐために工夫してくださってのことと思います。その先生の熱意と工夫にはいまだに感謝しています。
ところで、先日その話をよそでしていてわかったことなのですが、その手法は学習障がいのある子どもさんに対して授業を理解しやすくするための取り組みなのだそうです。
それが悪いのか?と聞かれると困るのですが学習障がいと認識されるレベルにまで子どもたちの学習能力は落ちてきているということです。それもクラス全員が。
もちろん彼らの学力に順列をつけるならばトップからビリまでできるわけで、トップの子は進学校から一流の大学に進学するのでしょう。でも、その子の学習能力はひょっとしたらとんでもなく低いのかもしれません。だれと比べて?昔の日本人。あるいは現在の外国の人。
日本の国力は、子供の学力からもう相当に崩れてきているのかもしれません。
それはそれこそ、戦後六十数年間にわたって延々と行われ続けた愚民政策の「果実」とでもいうべきものなのでしょう。
小学校入学からそうして勉強してきたのだから(否、長男の習った先生は例外的に熱心だったのでしょう。大半の生徒はわからないままほったらかし、です。)学力の低下を彼らの責めに帰すのは気の毒、というものです。
私の講義やセミナーでも録音や録画をする学生もいます。それで理解が深まるのならいくらでも録音してくれればいいのですがちゃんとテープを聞いて復習してね。
全国学力テストで大阪府の中学生がが下位なのだそうですが一番上だってきっと知れたもののような気がします。日本の行く末について私はかなり不安です。
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