忍者ブログ
大阪市西淀川区にあるクラニオセイクラル専門の整骨院院長のきまぐれ日記

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

インフォームド・コンセント

クライアントに美容師さんがおられます。美容院というところには縁がないのですが、最近は「こういう風にしてほしい」と雑誌のグラビアを持参される方が多いのだそうです。「ヘアーカタログ」なんて書籍もきっとそういう使われ方をしているんでしょうね。

ただし、人にはそれぞれ髪質もあれば、髪の毛の量だって違います。さらに頭の形や顔立ちだって違うわけですよ。朝青龍そっくりのお姉ちゃんが松島奈々子にしてくれ、といったケースだって実際にあるのかもしれません。

それは極端としても「この写真みたいにするのだったら、ちょっとパーマをあてて髪にボリュームをだしたほうがいいですよ。」とか「もうちょっと短めに切ったほうが似合いますよ。」とか、お客さんの希望されるイメージと現実との距離を埋めるべくさまざまな提案をしていくのが(もちろん技術の裏付けがあっての話ですが)プロのプロたるゆえんである由です。

それでも「イメージしていたのと違う」というクレームがときにはあるといいます。

若いスタッフにはそういうクレームをよく聞いておくように、と指導するのだそうです。このご時世でも多忙な店というのはやっぱり違うもんやな、と感心しました。

さて、我々の仕事でも同じことをします。クライアントの症状がなぜ起きるのか、どのような処置をすればどのように改善していくのか(時としてなぜ治らないか、という話になることもあります)説明します。

そのうえでクラニオセイクラルの手技を行っていくのですがあくまでも治療の主体はクライアント側にあります。

説明を受けて納得の上で(治療を受けないという選択肢も含めて)自己決定を行っていただきます。もちろんそれは「アンタが勝手に決めろ」ということではありません。

「黙ってわしに任せておけ」「ほっとくと大変なことになりますよ」としか言えないセラピストはその時点でプロとしては大したことがない、のでありましょう。
PR

直達外力

患部に加わった外力がそのまま損傷の原因になる、そういう力をこう呼びます。

たとえば打撲(打ち身)なんかはどこかでぶつけたその場所に起きるけがです。向こうずねをぶつければぶつけたところが痛んだり腫れたりします。運悪くもっと強い力が向こうずねにかかればそこの骨が骨折したりします。

対義語は介達外力。手を突いて倒れた時に、その力が肩やひじの関節に伝わってそこで骨折や脱臼が起きるときなどに、介達外力が働いた、という言い方をします。

クラニオセイクラルで重要視する頭蓋骨のゆがみはストレスや日常生活のくせ(物を噛む時のくせなど)で生じることが多いですがこの直達外力によって生じることもあります。

たとえば顔をぶつけた、というときは頬骨が上顎の骨に押しつけられます。頭蓋骨の動きはすべて連動していますからここでの動きが妨げられるとそれが体のどこかに波及します。そうして何らかの症状となってあらわれてきます。

こういうときは外からの力によってゆがみが作られているのですから通常の方法では効果が出にくいです。

わけのわからない、とか原因不明のという症状では以前に受けた直達外力による外傷が原因となっていることも結構あります。

クラニオセイクラル専門の整骨院といってもどこかで外傷が絡んできていることもないわけではないのですよ。

こういう話を勤務先のアムス柔道整復師養成学院の校友会の勉強会でお話してきました。受講人数は少し少なかったのですが、実際に頭蓋骨矯正を臨床で取り入れておられる先生がたが参加してくださったので話している私も大変楽しかったです。

トウガラシとニンニクがインフルエンザに有効

ニュースによるとトウガラシとニンニクにインフルエンザの予防効果があるとかで、中国では両者の価格が暴騰している由です。

これは一般の国民というよりはむしろ投機筋の話題のようで、巨額のマネーが動いているそうです。

でも、これよりはるか以前、新型インフルエンザが流行し始めたころに似たようなニュースは流れていました。

それは「キムチに新型インフルエンザの予防効果がある」という話で韓国では新型インフルエンザの患者がほとんどいない、のだそうです。

事実ならばすごいことで、一時我が家ではキムチを野菜サラダのごとき勢いで食べていました。でも、そのようなニュースが流れてもキムチは暴騰などせず品薄にもなりませんでした。

よその家ではキムチを食べなかった?そんなことはないでしょう。好きな人は好きですし、近所のスーパーでもキムチは豊富に並んでいます。

それならなぜ?と言えばキムチは先物取引の対象にならないからでしょう。

要するにニンニクとトウガラシがインフルエンザに有効である、という我々にとってはなはだ有益な情報は(ホントの話ならば、ですけれども)検証されることなくマネーの話にすり替わっていった、ということです。

ということは現在「品薄」の新型インフルエンザのワクチンも単にマネーの問題として考えたほうがよいのかもしれません。

もうちょっとすると国外からのワクチンが大量に輸入されるのでしょう。そのときに接種をしない人が「非国民」のごとく言われる日が来ませんように。

明日も寒いそうだから晩はキムチ鍋にしようかな。

記憶力

あまり歳をとった、という話はしたくないのですが人の名前が出てきにくくなってきました。それも、どうでもいいような名前(たとえば沢田亜矢子の前の旦那がゴージャス松野である、といったたぐいの)が出てこないことが多いです。

このときに以前書いたEFT(感情解放テクニック)を自分に行うと割と簡単に思い出すことにも気づきました。

人の記憶も机の引き出しと同じで、頻繁に使わない記憶はどんどん奥に追いやられてしまうのでしょう。それを取り出すのにエネルギー療法であるEFTが有効である、ということだと思います。

さて、ものを忘れるためには記憶しなければなりません。この機能が最近の若者は怪しいのではないか。

勤務先の専門学校でのことです。出席状況の良くない学生が担任の先生に呼び出されて注意を受けていました。欠席率が一定の割合を超えてしまうと落第なので、現在どのくらい講義を欠席しているかをわざわざ担任の先生が教えてくださるのです。

「解剖学は三回欠席、生理学は二回欠席」などというように。

学生のほうも単位を落とすのは困りますからこれを熱心にメモしようとします。ところがこれが怪しい。

「エ?僕、解剖学何回休んでましたっけ?」
「今言ったばっかりやん。三回やすんでる。生理学は二回欠席してる。」
「解剖学は三回と・・・。センセ、生理学は何回やすんでましたっけ?」

はじめはふざけて言っているのかと思いました。でも、こういうやり取りを何度も見ているうちに、ひょっとしたら彼らの記憶はヒトの話を聞いてメモをとるまでの数秒間もたないのではないか、という恐ろしいことを思いつきました。

なぜか。記憶を機械に頼っているからです。連絡事項は学校からメールで送られてきます。それを見直せば何も記憶する必要はありません。メモをとる行為も同じだと思われるかもしれませんが、自分で筆記する際には情報を取捨選択して自分の言葉で筆記する必要があります。

そのさいには与えられて情報をひとまず全部(ごく短時間ではありますが)記憶する必要があるわけです。今の若者はその機能が壊れているのでしょう。

試験前になると大量の資料をコピーして持ち歩く学生というのも、初めて見た時は奇異でしたがこれと同じパターンなのでしょう。コピーを何百枚とっても自分の脳で記憶しなければ全く意味がないのですが(事実こういう学生で成績のいい子は極めてまれです)彼らにとってはこれが記憶の代償行為なのでしょう。

愚民教育、という言葉を私はよく使いますが彼らは決して愚かではありません。その証拠に彼らは携帯電話やパソコンの使用法に大層たけています。これは皮肉で言っているのではなくて私には到底彼らのやっていることにはついていけません。まあ、私がひどい機械音痴であることも間違いありませんが。

それだけ優秀な頭脳を持った若者が簡単なメモすらとれない。私はそこにどうしても誰かの意図を感じてしまいます。

漢方薬は保険外?

事業仕分けで漢方薬の保険適応が除外されることに反発して日本東洋医学会が四万人の反対署名を提出するというニュースがありました。

現政権のやっていることは文化大革命やポル・ポトと本質的には同じですから何がやり玉に挙げられるのかわかったものではない。みんな戦々恐々の日々を送っているわけです。

要は価値観の多様化を認めない、ということで当面は息苦しい日々が続くことでしょう。

さて、柔道整復師業界です。いちおう事業仕分けでも健康保険の取り扱いについては存続、ということになりそうです。しかし、もしも健康保険の取り扱いがなくなったとして患者さんが反対署名をしてくれるのか?

正直のところはなはだ心もとないでしょう。

なんでか、と言えばちまたの整骨院のサービス(と、あえて言います)そのものはほかの業種でも受けることのできるものばかりだからです。

もしもクイックマッサージに保険が適応されれば?という話ですよ。あるいは整形外科のクリニックで手技療法や物理療法に力を入れれば?柔道整復師、しんどいのと違いますか?

骨折や脱臼の治療にたけていても事情は変わりません。これらの傷病については整形外科のほうが(失礼を承知で言うのですが)現在ではどう見ても有利です。

レントゲン写真で診断し、麻酔下に整復したほうが確実だしクライアントの苦痛も少ないでしょう。そうして柔道整復師がこれらの傷病に施術を行おうとすればその前に医師の診察を受けなければならないと法律で(例外はありますが)きまっています。

結局のところ現在の柔道整復師がよって立つ基盤というのは医師の代替機能(健康保険の取り扱いもこの一環です)ということにつきます。だからこそ事業仕分けで生き残ったのかもしれませんが。

代替。医師の代わり。これだけクリニックや病院が立ち並ぶご時世にそんな理屈がいつまで通用するでしょうか。整骨院の保険取り扱いがなくなってもクライアントはいささかの痛痒も感じないのではないか、そんな風にも考える今日この頃です。

代替補完医療、の「代替」はそろそろ卒業しましょうや。医療のたらざるを補完するほうがよっぽど充実した毎日を送れますぜ。「整形外科医になれなかったセラピスト」なんて「妖怪人間ベム」みたいで悲しいじゃないですか。
カレンダー
01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28
フリーエリア
最新CM
[02/26 かなややすひろ]
[02/26 岡ヤン]
[02/25 かなややすひろ]
[02/24 さて]
[02/24 岡ヤン]
最新TB
プロフィール
HN:
かなや やすひろ
HP:
性別:
男性
職業:
柔道整復師
自己紹介:
大阪市在住。医療系専門学校で教えるかたわら自宅兼のちっこい治療院でクラニオセイクラルのセッションを行う。好きなこと:講義すること、治療すること、飲むこと。嫌いなこと:お医者さんごっこ
バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
カウンター
Designed by PLP
忍者ブログ
[PR]