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大阪市西淀川区にあるクラニオセイクラル専門の整骨院院長のきまぐれ日記

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登校拒否?

朝、長男が突然「頭が痛くて学校に行かれへん」と言い出しました。

しんどい、とか頭が痛い、とは普段から時々言うものの「学校に行かない(本来夏休みなのですがお盆休みを除いて補習授業があります)」とは言わない子なので「何かあるな」と思いました。

とはいえ学校で何かあったとかそういうことではないようです。

とりあえず学校はちゃんと行ったのですが「頭が痛い」「なんかボーっとする」ということをしきりに言います。

こういうときにあれこれ話を聞きよりもカラダのゆがみを調べたがるのは難儀な父親なのですが想った通り目の使いすぎでした。

以前にもこのブログで書きましたが目を酷使するとなぜか股関節がちゃんと伸びなくなります。彼の股関節も屈曲したままになっていました。股関節が伸びないとお尻を後ろにつきだした状態になります。

学校に行きたがらない若者や子供を何人もみてきましたが彼らは一様にお尻を突き出し、それを代償するように顎を前に突き出しています。長男もまさにその状態。これでは気力もわかないでしょう。

勉強のしすぎであればいいのですが彼の場合は明らかにメールの打ちすぎでしょう。さらにそろそろ高三になって周りが受験モードになってきたせいで多少なりプレッシャーを感じているのかもしれません。それやこれやで体のバランスが崩れてしまったのでしょう。

いずれにせよ目の使いすぎが頭痛の原因でありさらに何だかわからない不調の原因であることは間違いないようです。

さて、治療です。実は以前に書いた光線治療器(カーボン灯、ドイツ光線)についてあっちこっちのサイトで調べているときに視床下部に光線をあてると心理的な要因が絡む疾患(登校拒否やEDなど)に有効である、という記事を読んだことがありました。

せっかくの機会?ですので光線療法を試みることにしました。

方法は簡単。目をつぶってまぶたの上から光線を照射します。まぶしいのを我慢しないよう、治療器との距離をあけ光の量を加減します。後頭部からと2台の治療器で前後から同時に照射しました。

照射すること10分。驚いたことに股関節がちゃんと緩んで伸びるようになっています。

背骨と骨盤を軽く調整してから「頭痛は?」とききますと「大分マシ」とのこと。

まぶたの上から照射した光線が脳の視床下部に届くのか、といった疑問もあるもののとりあえず長男のわけのわからん不調は改善しました。

これがそのまますべての登校拒否の子供さんの役に立つとは断言できませんが「体のゆがみへのアプローチ」が有効な場合もあるのではないかな、と思ったことでありました。

「光線療法」「カーボン灯」「サナモア光線」などで治療院を検索すれば全国にこの治療法を行う治療院は見つかると思います。

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記念写真

このあいだTOMOの実家に行った時の話。姪に虫歯ができて歯医者さんに行ったら「記念写真」を撮ってもらったのだそうです。

大きく口を開いて虫歯の処置をしてもらっているところを正面から一枚、という感じでひょっとすればお母さんは喜ぶかもしれません。

最近は歯科医院とか小児科では子供が来院しやすいようにということで来院のたびにシールをくれたりガチャポンをさせてくれたり色々なサービスをしてくださるそうです。

経営努力、なのでしょう。医療だってサービス業なのだから経営についていろいろ考えるべきだしその一環として子供が来やすいような工夫をすることもあるいは必要なのでしょう。

でも、「記念写真」というのはどんなもんでしょうか。

たとえば整骨院には肘の抜けた子供の患者さんが時々見えます。子供のひじ関節は構造的に抜けやすくなっていて急に手を引っ張った時に亜脱臼を起こします。肘内障、という名前が付いています。

手を引っ張った際に突然子供が痛みを訴えて泣き出すのですから親御さんはびっくりします。

あわてて整骨院に連れてこられるのですがこの肘内障、比較的簡単に整復できることが多いです。

それでももちろん整復するときは緊張しますし他のけが(鎖骨が折れた時も同じような症状になります)との鑑別も必要になります。

もしその際、親御さんが一部始終をビデオで撮影しようとすれば私はお断りするでしょう。もちろん記念撮影をするだけの余裕もありませんしそんなことを考えたこともありません。

たとえば、ですよ。何かで手術を受けて開腹中に記念写真を撮ってもらおうかと思いますか?

人の体を預かる、ということはその人の命と対峙することです。それは医師であろうと歯科医師であろうと柔道整復師であろうと同じ事です。患者さんの命の重さは同じなのだからこの点についてはすべての医療資格に違いはありません。


 

ドイツ光線

ほとんど医療機器のない当院なのですが光線治療器、というのが置いてあります。これは二本の炭素棒に電極を流してスパークさせ、その際に発生する光を患部に照射するというものです。可視光線療法とかカーボン灯とかいろんな呼ばれ方をします。

結構いろいろな疾患に効果があり、私も個人的に愛用しております。オステオパシーのスクールに行ってた時も「光線療法学」という科目がありました。手技療法と併用しても効果的ですが、この機械(メーカーもいくつかある)だけで治療を行うところもあります。

以前のこと、来院されたクライアントが光線治療器を見て「ドイツ光線」がありますね、と言われました。

「ドイツ光線?」たしかカーボンの発する光を(カーボンアーク灯と言います)医療に応用したのはフィンランドのフェンゼンという人であったはずです。

医療用のカーボンにはドイツ製のものもあったはずなので全くドイツと無関係ではないのですが。

考えるに戦前の医学がドイツ由来のものであったことが関係しているのかもしれません。光線療法は戦前からあったもので専門の治療院もあったようです。

坂口安吾の「古都」という小説に主人公の下宿先の飲み屋さんに出入りするアヤシゲな人々(作者は「百鬼夜行」と彼らを呼んでいます)が描写されているのですがその中に「可視線灯という治療をやっている男」というのがでてきます。

当時の民間療法に対する一般的な見方がうかがえて興味深いのですがそうであれば光線療法に医学の本場?ドイツの名称を冠して営業をしていた人がいても不思議ではないでしょう。

それがそのまま現代に残ったのでしょうか。

そういえば文房具でもドイツ製と言えばなんか精密で高級な感じがします。私の趣味の昆虫標本を入れる箱(黒塗りで蓋がぴっちり閉まり、害虫や湿気の侵入を防ぐ)にもドイツ箱という名前が付いています。

医学の本場は戦後アメリカということになったらしいですしドイツにだってずぼらでちゃらんぽらんなオヤジもいるのでしょうけど日本人にとってドイツという国名の持つイメージは根強いのでしょう。

医療の師

TOMOがPTAの集まりで「普通救命講習」というのに行ってきました。消防署が主催してくださるもので心肺蘇生法などの手当てを教わります。

さらに「応急手当普及員」というのもあってこちらは「普通救命講習」を行うことのできる資格です。

10年もっと前のこと、私はその「応急手当普及員」の講習会にいっておりました。確か数日連続の講習だったはずで何日か仕事を休んでいった記憶があります。

その当時私は生意気盛りと言いますか(といっても30代半ば過ぎでしたが)一番カドのあった時期でした。ナニに苛立っていたのかというと柔道整復師のおかれたポジションの中途半端さに、です。

柔道整復師は医療であるのか医業類似行為であるのか、これは今でも見解のわかれるところなのですが私はこれが嫌でたまりませんでした。

「健康保険が使えるんやし、医者と一緒や。」というのんきな同業者の言葉にも「しょせんは医者と違うんやし、テキトーに仕事してたらそこそこ稼げるし、それでいいやん。」という割り切った考えにも同意できませんでした。もうちょっと私のアタマがよかったら「柔道整復を医療に近づける」という無駄な試みをしていたかもしれません。(これは現在もギョーカイ主導で行われつつあります)

柔道整復と「医療」という言葉の位置関係がわからんかった、ということでしょう。

話を応急手当普及員講習に戻します。メインで教えてくださったのはイバ先生とおっしゃる方で年のころは60代くらいに見受けられました。もともと救急隊におられたようで実際の現場を踏まえた話は迫力がありました。

昼の休憩のときもいろんな話をしてくださったのですが、当時行われていた「人体の不思議展」という催しの話になりました。これは本物の人体標本を展示する、という画期的な催しで(その後さまざまな問題点が指摘されるようになりましたが)後日見に言って大変勉強になったものです。

その時イバ先生は「皆さんは人体の不思議展にいかれましたか?」といって図録を見せてくださいました。
「私はこの間見てきました。医療に携わっている以上見ておかんといけないと思ったんでね。」

そのときなぜかわかりませんが、突然私は自分の考えの誤りに気付きました。医療という言葉は人の命を預かる「覚悟」のことやったんや。それを「医師にどんだけ近いか」と勘違いしていたのが私の苛立ちの原因であったということがなぜか突然理解できたのです。

それ以降、私にとって柔道整復が医療であるのかないのかは「どうでもええ」ことになりました。だからそれ以降「医療」という単語はその場の雰囲気によってテキトーに使っています。

応急手当普及員の資格は4年ごとに更新になります。更新講習の時にイバ先生を探しましたがもういらっしゃいませんでした。

頸が熱っぽい

定期的に来てくださるクライアントが「今日は調子が悪い」とおっしゃいます。「頸が熱っぽい」というあまり聞かない愁訴です。

普段と違って顔色も良くないし一目見ただけでしんどそうなのはわかります。お話を伺うと頸がねちがえたように痛い、という症状もあるのですが「痛い」ではなく「熱っぽい」とのことです。

頸椎を触診してみますと3番目がちょっと動きがよくありません。頸椎の3,4番と言えばむちうちの時に傷めることの多い場所です。

「普段と違うこと、しました?」「すごく忙しかったけど、変わったことはしてない」「むちうちみたいな感じになってるんですけど」「あ、そういえば車の運転していて自転車が飛び出してきたときに急ブレーキかけた」「それが原因と思います」

カウンターストレインという手技で頸椎を矯正すると「熱っぽさ」はなくなりました。

カイロプラクティックの検査法にダームサーモといって特殊な機械で首から背中の温度をはかっていく方法があります。背骨のゆがみがあるとごくわずかにその周辺の温度が上昇するのだそうです。温度の変化といっても精密なメーターで感知することのできる程度の温度差なのですが。

痛みではなく熱っぽさを訴えておられたこのクライアントはきっと鋭敏な感覚をお持ちなのだと思います。
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プロフィール
HN:
かなや やすひろ
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性別:
男性
職業:
柔道整復師
自己紹介:
大阪市在住。医療系専門学校で教えるかたわら自宅兼のちっこい治療院でクラニオセイクラルのセッションを行う。好きなこと:講義すること、治療すること、飲むこと。嫌いなこと:お医者さんごっこ
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