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大阪市西淀川区にあるクラニオセイクラル専門の整骨院院長のきまぐれ日記

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治療院の名称について

まず最初に治療院という名称は法律的には正しくありません。国家資格の有無を問わずセラピストは治療はできませんので「施術所」という名称しか使用することを許されてはいません。

さて、昨日アメリカのカイロプラクティック大学を卒業された先生のセミナーを受けてきました。ご自身で考案された低侵襲テクニックを丁寧に解説してくださいました。

その際に「カイロプラクティックと言うと一般の方は骨をボキボキやるところ、という認識しかない。そういう療法を怖がる方にまですそ野を広げていくにはカイロプラクティック以外の名称を使うのもアリでは?」といった意味の話をされました。

驚きましたね。

アメリカのカイロプラクティック大学卒業、と言えば「カイロに非ざれば治療に非ず」みたいなことを仰るのかと思っていたら全然そんなことはない。患者さんのためになるのならあえてカイロプラクティックの名称を使わないという覚悟というか根性ですね。これはすごいと思いました。

私のところは一般の整骨院とは違い健康保険を使っていませんから考えようによっては名称にこだわらず好きなように開業してもいいはずなのですけれどね。(名称以外は好きなように開業していますけれど)

ちなみに整骨院という名称は国家試験では×です。法律にのっとった名称と言えば柔道整復院か接骨院、あるいはほねつぎ院となります。

柔道整復師にこだわりがあるようなないような、中途半端なワタシでありました。

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泰山鳴動してワクチン余る

あれだけ大騒ぎした新型インフルエンザですがワクチンが余っているそうです。

新聞記事では国産と輸入分を合わせて一億回分が余っているのだそうです。結局のところは廃棄処分、ということになるらしいです。

ワクチン接種者数が2282万人にとどまった理由として流行の鎮静化と一人二回接種予定が原則一回と変更になった点を新聞は指摘しています。

ただ、それよりなにより「新型インフルエンザ」、それほど毒性が強くなかったのが接種者数が伸びなかった原因でありましょう。予防注射をしなくてもかかって免疫をつけた方がいいように私でも思いましたもん。

「ウイルスが強毒性に変異する恐れ」をマスコミはさんざん報道していましたがシロートの私たちでもそんなもんを信じてはいませんでした。

国産のワクチンが品薄なので海外から輸入することになったのですけれど、このあたりにカラクリがあるようですね。

人伝に聞いた話なのですが日本ではワクチンの製造で利益が出ないような仕組みになっているそうです。海外の製薬会社ではそんなことはないはずで、結局のところワクチンは接種することではなく輸入することに意味があったんじゃないかな。

それが証拠に、と言いますか国産のワクチンですら余ってしまっているという事実があります。品薄、というのがそもそもほんとかどうか疑わしかったりするわけですよ。

そしてワクチンの輸入にかかった費用は1126億円。国産ワクチンの確保にかかった費用は報道(発表?)されていません。

使用期限の過ぎたワクチンは順次廃棄。どっかで利益さえ出ていればお役目は果たしたんでしょうね。

インフォームド・コンセント再び

インフォームド・コンセントとは「患者さんの自己決定権の行使」のために治療者側が必要な情報を提供する、というのが基本的な考え方でありましょう。

ところが柔道整復師教育の現場で使用されている「柔道整復学(理論編)」という教科書ではどうも、ここのところがわかっていないようなのです。

たとえば111ページ、「インフォームド・コンセントの観点から、患部の状態や選択する施術方法などを詳細に説明し、同意を得ることが必要不可欠である。」とあります。

これって柔道整復師側の視点ですよね?患者さんの自己決定権はどこかへ行ってしまっています。

教科書の言わんとすることは患者さんに施術を受けることを同意してもらうために「説明」が必要だ、という話でこれは要するに柔道整復師のセールストークでしょう。

同書を見ればインフォームド・コンセントという文言すべてが単に「説明」という語に置き換えられる使われ方です。

たぶん、「患者さんにはちゃんと説明しとかんとアカンで。」というのを横文字で「インフォームド・コンセント」というんだろうなあ、くらいの認識なんでしょうね。

臨床の現場でのインフォームド・コンセントと言えばせいぜいが猫撫で声で「ここの筋肉が硬くなっていますねえ。そのせいで痛いんですよ。毎日通っているうちにだんだん良くなっていきますよ。」てなことを言うくらいが関の山なんでしょうか。

学の構築、を本気で考えているのならまず教科書を何とかしろよ。

外国人医師?

かつて大学受験生であった頃「蛍雪時代」という受験雑誌に凄い広告が載っていました。

中米某国の医科大学に留学して、それから日本の医師国家試験を受けて医師免許(日本の)を取得するというある意味壮大なプロジェクトです。

外国の大学の医学部を卒業した人が日本の医師免許を取得するには医師国家試験予備試験というのに合格してから大学で一定の単位を修め、その後医師国家試験に合格しなければなりません。

そんなハードルをクリアできるのなら日本の医学部を卒業すればいいはずで、それができない人が外国の医科大学を卒業しても到底合格はおぼつかないでしょう。

医師のお利口な御子息を狙った商法であったと思うのですが週刊誌で少し叩かれて、それで終わりでありました。

結局のところこのシステムで医師免許を取得できた人は皆無でしょう。

ところが30年前に消え失せた商法を政府が後押ししようというのですから穏やかじゃありませんや。

どういうことかというとセンゴク大臣が「日本の医師免許がなくても外国人医師が国内で診察ができるようにせよ」ということを仰っているのだそうです。厚生労働大臣はナガツマ先生だったはずでこのあたりにいろんな意図が見え隠れはします。

センゴク先生がお考えなのは欧米の最先端の医療を日本で受けられるようにしよう、ということでしょう。ただし外国というのは日本のほかの国、という意味であってその中には医療技術も教育制度も必ずしも最先端ではないところだってあるはずです。

そういう国の医師までが日本で診療できるようになってしまうのだけどどうします?

いわゆる先進国の医師だけを優遇できないのは先の高校無償化の際の騒ぎで明らかです。すべての国に対して平等な対応をしなければならない、という事実はセンゴク先生のおつむの及ぶ範囲を超えているのでしょう。

つける薬は日本の有権者が持っていますぜ。

骨折の名前いろいろ

前回ご紹介しましたスコップ作業者病はゴルファーにおきることもあります。こういうややこしい話が柔道整復師の国家試験には出てきます。

ゴルファー骨折、というのもあります。こちらは肋骨が自分の筋力によって疲労骨折を起こしたもの。

自動車運転手骨折(ショウファー骨折)というのは手首の骨折の一種です。なんでこんな名前がついたかというと昔の自動車はクランクを回してエンジンをかけていました。バックファイヤを起こした際に逆回転したクランクシャフトが手首(橈骨茎状突起)にあたって骨折が起きるからなのだそうです。

下駄ばき骨折というのは足を踏みちがえたときに足の甲の外側(第5中足骨基底部)を骨折するもので、下駄をはいている人がよくおこしたのでしょうね。

博打骨折ってどこの骨折かわかります?昔は賭場というのは二階で開帳されていたのだそうです。手入れがあるとみんな二階から飛び降りて踵の骨を骨折したのだそうです。だから踵骨骨折の俗称が博打(打ち)骨折。

こういう俗称も一般的な教科書に載っていたり国家試験に出たりしますけど博打骨折だけは国家試験には出ません。

出たら面白いのに。
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プロフィール
HN:
かなや やすひろ
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性別:
男性
職業:
柔道整復師
自己紹介:
大阪市在住。医療系専門学校で教えるかたわら自宅兼のちっこい治療院でクラニオセイクラルのセッションを行う。好きなこと:講義すること、治療すること、飲むこと。嫌いなこと:お医者さんごっこ
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