夏休み中にやっておくこと(出る問題はわかっている)
ずいぶん間があいたのですが成・績・向・上の第二弾です。
夏休み中にやっておくべきことは資格試験でも入学試験でも同じです。出題されるところとそうでないところを分けること。
試験というのは「先例」に倣って作られます。国家試験は役人の作る試験です。彼らは先例にないことができないのは皆さんもご承知のとおりです。入学試験だって実際のところは同じです。ある年だけ極端に平均点が低ければこれは困ります。だいたい受験生のおつむの程度がわかれば平均点なんて自由に操作できるものなのです。
意図的に平均点を下げようと思った場合も同じ。(今年は難しくなるらしい、といううわさが流れたりするでしょう?)この時は過去の試験のデータで正答率の低かった問題のウエートを増やします。出題形式でも出題分野でもこの方法は応用できます。
私はこの十数年間、柔道整復師の国家試験しか見ていないのですが時折同じ問題、同じ選択肢が繰り返し出題されています。これは正答率を逆手にとって平均点を意図的に操作しているものと考えてください。あるいは定点観測のように同じ問題を出題することによって受験生のレベルの推移を調査しているのかもしれません。
このカラクリがわかってしまえば過去に出題された問題をチェックすることがどれほど有利かお分かりでしょう。
やり方は簡単。過去の問題(直近5年間くらいで大丈夫)で出題されている項目が教科書のどこに載っているのかを調べてチェックします。たとえば「上腕骨顆上骨折で正しいものはどれか」という設問で「内反肘を後遺するものが多い」という選択肢があれば教科書の顆上骨折の「後遺症」の項目の「形態的変形は内反肘と外反肘を起こし、内反肘が多い」というところにチェックを入れます。他の問題、他の科目についても同じようにチェックを入れていきます。
作業が進むにつれて出題されている個所というのはずいぶん限られているのだな、ということがお分かりになると思います。ある項目には集中的にチェックがつくのに全くつかない項目もある。次の試験も当然チェックが集中している辺りから出題されることが多いわけです。
他の個所から全く出題されないか、といえばそんなことはありません。ただ、それを恐れて全範囲をまんべんなく眺めていても成績は上がりません。
夏休みに一番やってはならないことは「まとめ作り」。教科書から重要なポイントを抜書きしたものを作ろうというアレです。だいたいそんなお利口なことを考える受験生はどこが、というより何が重要なのかわかっていません。もし奇跡的にその試みが成功したとしてせいぜいが教科書の本文を箇条書きに直した程度のものしかできっこありません。
なぜか。彼(または彼女)の教科書は最初から最後までほとんど一面にアンダーラインが引かれているか、または全くアンダーラインなんてものが引かれていないかのどっちかだからです。
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