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肩関節周囲炎、というより五十肩と言う俗称の方が通りがいいでしょう。中年以降(五十歳前後)であれば男女左右差なく発症します。これはなかなか厄介で治療が奏功するものと一定期間、時間が必要なものとがあります。
主訴が「肩が上がらない」ということであれば広背筋と言う筋肉を緩めます。カウンターストレインと言う手技を使うとこれだけで簡単に治ってしまうこともあります。
これでうまくいかないときは胸鎖関節を調整します。鎖骨はお判りでしょうか。この骨は内側端で胸骨(胸の真ん中の骨)と関節を作ります。五十肩に限らず上肢の障害のある方ではこの胸鎖関節の動きが悪くなっています。
ちょっと不思議なのですが内臓の具合が悪いと、肩に痛みが出ることがあります。右肩と肝臓、左肩と胃とが関係しています。つい最近も左肩が上がりにくい、と言うクライアントに施術をしたのですがあとから最近胃の具合が悪いということを知ったことでした。私はこの話を内蔵マニピュレーションと言う手技を習う際に師匠から教わったのですがTOMOによりますと東洋医学(鍼灸)でも全く同じことを言うそうです。
一年半ほど前のこと私もやりました、五十肩。どっちの肩が痛くなったのかわかります?
もちろん右肩。飲みすぎで肝臓の数値が怪しくなってるぞ、と言われた矢先のことでした。
何かの拍子に腰を「ギクッ」と傷めてしまうことがあります。中腰で何かを持ち上げようとしたときとか足元のものを拾おうとしたときなど。
実は、腰は非常に不安定な部位です。胸(胸郭)は肋骨で保護されています。股関節の周りは骨盤がガードしています。ところが腰は背骨(腰椎)があるだけであとは筋肉だけで支えられています。しかも背骨には大切な脊髄が通っています。
腰に不自然な力がかかると腰椎を支える筋肉は「脊髄を守ろう」として緊張します。背中だけではなく腹筋も緊張します。不自然な力がそれ以上腰椎にかからないように筋肉が緊張して腰椎を保護するわけです。
だから「ギクッ」となったときにあわてて背中を伸ばそうとするのはよろしくありません。筋肉の緊張はますますひどくなってしまいます。下手をするとそのまま動けなくなってしまうかもしれません。
こんな時は「ギクッ」となったときの姿勢のまま数分間じっとしています。それからおもむろに(腰の機嫌を取るように)そっと腰を伸ばします。そうすれば大体は痛いながらも何とか動くことはできます。
そのあとどうするか。以前であれば迷わず「整骨院へどうぞ」と言っていました。実際、大半の整骨院ではこういった傷病に適切に対応できる、とは思います。ただ、昨今は「うちはマッサージ専門なので病院へ行ってください」というところや炎症を起こしている患部をマッサージするようなところが現実にあるらしいのでちょっとお勧めしにくくなっています。
一般論を述べるならば「まず、整形外科へどうぞ」ということになるでしょう。整形外科へ行ってもレントゲン撮って「大丈夫。骨には異常ありません。」と言われてあとはシップと痛み止めをくれただけ、という話はよく聞きますがそれでいいのです。大半のぎっくり腰はそれで軽快します。
それで痛みがとりきれないときに、初めて当院のような治療院の登場となります。レントゲン上問題がないのであれば手技療法を試みる価値は十分にあります。動きの悪い腰椎や骨盤に動きをつけて、伸縮性のテープで傷んだ筋肉を補強してあげればたいていの場合随分と楽になります。
除外診断(手技療法で対応できる症状なのか、他の病気のせいで痛むのかをみきわめること)はとても重要です。初診の患者さんに病院での診断をお聞きするのはそのためです。特に痛みのある方は、まず病院で医師の診断をお勧めします。「病院なんか行ってもしかたがない。」というようなことを言う治療師は相手にされない方が賢明です。