ホリスティック医学
私はこの言葉が大嫌いでした。私の知る限りではホリスティックという言葉を使いたがる臨床家にロクな人間がいないせいもあったでしょう。ちょうど「ロハス」という単語の賢しらさが癇に障るのと同じ感覚をこの言葉に対して感じていました。
ところが本家本元の帯津良一医師の「ホリスティック医学入門」を読んで考えは一変しました。
これはがん治療に関する本で、私の現在の仕事とは直接の関係はありません。しかしいわゆる西洋医学と補完・代替医療の併用など考え方が柔軟で、とかく摩擦のありがちな両者をうまく使い分ける方法を提案しておられます。
それから帯津医師は、患者さんに何か「気功」を実践するように勧めておられます。
ちょっと引用しますと「気功というのは姿勢を整え、呼吸を整え、心を整えるという三要素さえあればどんなやり方でもいい」のだそうでそれならクラニオセイクラルだって立派な気功です。
特に静止点(スティルポイント)といって脳精髄液が循環を一時的に停止している状態ではクライアントは「無」を感じられるのだそうです。瞑想中の感覚とも似ているそうです。
民間療法を否定もせず、盲信もせず、クライアントの「場」を高めるためにあらゆる手段を併用してゆくという考えは至極もっともなもので、これまでホリスティック医療に対して抱いていた誤解を改めることができました。
ただ、ホリスティック医療の「医療」にすり寄る有象無象がキライなのは元のままですけれど。
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