ロコモティブシンドローム(恥ずかしながら知りませんでした)
ロコモティブシンドロームとは「運動器の障害のために要介護となる危険の高い状態」を指します。ロコモの要因としては加齢による筋力、バランスの低下と運動器そのものの疾患です。
筋力やバランスの低下は転倒のリスクを増やし、転倒は骨折の原因となります。足の付け根の骨折(大腿骨頚部骨折)を起こすとそのまま寝たきりになる可能性があります。
一方、加齢により骨がもろくなったり(骨粗鬆症)関節の軟骨が摩耗して痛みが出たり(変形性関節症)するとバランスや筋力が低下します。もちろん高齢者の骨折のベースには骨粗鬆症の存在があります。
従来の医療のように疾患だけを見るのではなく転倒防止のためにバランスを強化する運動療法を行ったり、あるいは骨粗鬆症に対して栄養指導を行ったりするのがロコモ予防のための手段として考えられます。
むしろ東洋医学の本治法(全体療法)に近い概念のように思います。そしてなんで柔道整復師がこの概念に対して知らん顔なのか私は不思議でたまりません。
バランスの改善とか運動指導なんかお手のものでしょうし変形性関節症の痛みにだって対応できるでしょう。
何よりもクライアントを全体で診る、という発想は補完・代替医療のそれです。この概念については柔道整復師も十分に学ぶ必要があるでしょう。
もちろんロコモのアイディアが出てきた背景には「リハビリテーションに代わる商品」というものがあるでしょう。(毒舌が過ぎますかね)もっといえば予防医学のマーケットを意識しようということになりますでしょうか。
でもたぶん、医療はそちらの方向に進んでいくことは間違いありません。
恥ずかしながら私はロコモについて知りませんでした。愛用のサプリメントを買っている会社が送ってくださる雑誌に載っていたので知ったのです。
どうか私が知らなかっただけでありますように。
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