手当て・霊術・オステオパシー
ちょっと前から戦前の手当法の本を読み始めています。当時、日本では手当法とか霊術が盛んであってそのころの講習会?のテキストが復刻版という形で刊行されています。クラニオセイクラルがオステオパシーというアメリカの自然医療に由来するものである、と以前書いたことがあります。驚くことに大正、昭和初期のころにすでにオステオパシーやカイロプラクティックの技術が日本に輸入されていたようです。日本では古来からの手当法をうまくアレンジして独自の治療法として発展してきたといわれます。日本の手技の特徴は筋肉や骨格の調整のほかに「プラナ」とか「気」とか呼ばれるエネルギーを患部に流します。ヒーリング技法として盛んな「レイキ」はこのエネルギー療法の流れをくむものです。現在でも手技療法とエネルギー療法を組み合わせた治療体系は日本に残っています。「長生療術」というのがそれで現在はあん摩マッサージ指圧師の正規の教育にこの療法を組み入れる形で教育を行っています。かつて日本の霊術家がカイロプラクティックやオステオパシーをとりいれたように海外の医療現場では手当法が盛んにおこなわれているのだそうです。先に挙げたレイキはその代表ですし、セラピューテイック・タッチという看護師さんの間で盛んな手当法もあります。そしてクラニオセイクラルでも「エネルギーの弾道テクニック」というのが存在します。手を当てることの意味はもっと評価されてもいいのかもしれません。
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