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昨年から参加させていただいている研究会でクラニオセイクラルの話をしてきました。
参加者は柔道整復師が中心ですが医師や理学療法士の先生もおられます。今回はセミナーではなくクラニオの原理や症例などについて話をする機会をいただきました。
週の半分を専門学校の講師として過ごしているもので人前で話をするのは平気だろう、と言われるのですがまったくそんなことはありません。
私の講義を受けた方は意外に思われるそうなのですが、私は準備をしないで人前で話すことができません。しかも本番、当日まで無茶苦茶に緊張します。話すことが好きなのは間違いないし、二十年来講師業をしているのでもちろんそれなりに場慣れはしていますが緊張することに違いはありません。
十年くらい以前のこと、とある集まりに呼んでいただいたことがあります。そこで、いきなり「ひとことお願いします」と言う指名がありました。
「そんなの聞いてないゾ。」と思ったのですが仕方がない。通り一遍のあいさつを必死になってやっていますと客席から「すみません。聞こえないんでもっと大きな声でお願いします。」と言ったオジサンがいました。
そこで私はフリーズです。頭の中が真っ白になって言葉が出てきません。居合わせた知人によると一分くらいの沈黙があったそうです。そして私は全力で言葉を絞り出しました。
「どうも」
これ以外に言葉が出てこなかったのですよ。客席の方も状況は分かってくださっていたようで「どうも」の一言にパラパラと拍手がおこりました。
そのあと私は脱兎のごとく会場を後にしたのですがしゃべりのプロとしては情けない話です。
本当のところ私は繊細なのですよ、と言う話でした。(小心とも言いますが)