オステオパシーとカイロプラクティックはどう違うの?
私がセッションで主に使っているクラニオセイクラルはもともとがオステオパシーというアメリカの手技療法に由来します。筋肉や骨格、神経を調整していろんな症状の緩和を図ります。アメリカにはもう一つカイロプラクティックという手技療法があってこちらもオステオパシーと同様筋肉や骨格、神経にアプローチします。時折両者の違いを聞かれます。残念なことに私はどちらの療法も体系的に学んだことがありませんので学問的なことは言えません。ただ、セミナーをいくつか受けた印象だけで言うとカイロプラクティックはマニュアルの世界です。トムソンとかアプライド・キネシオロジーとかSOTとかいずれも綿密なマニュアルが作られていてそれに従ってセッションを進めていく、というのが私がカイロプラクティックから受ける印象です。同じテクニックの初心者と上級者との違いは経験のほかにはどれだけマニュアルに精通しているか、あるいは上級のマニュアルについて学んでいるかということのように思います。オステオパシーではFind it.Fix it.And leave it alone.(体に変なところを見つけたらそこを矯正してあとは自然治癒力に任せよう)という言葉があるとおり術者の感性が重きを占めるように思います。私はコロラドクラニオ研究所というところのクラニオセイクラルのクラスを受けたのですが、初級、中級、上級とそんなにやってることは変わらないのですよ。では何が違うのかといえば「感じ方」についてかなり細かく学びます。今、自分の手の下で起こっていることについてどう感じるか、その感覚をどうやって深めていくのかについて時間をかけて学びました。とはいえこれがクラニオセイクラル以外のテクニックについてもあてはまるのかといわれればほかのテクニックをそんなに知らない私はちょっと自信がないのですけれども。膨大なマニュアルをマスターするより自分の感性でセッションを進めていく方が私の性には合っています。おまけに一つ。カイロプラクティックもオステオパシーもアメリカでは医療として扱われている。とか医師が行う手技であるとか宣伝しているところがよくあります。確かにこの言葉にウソはないのですがそのことと日本の現状との間には何の関係もありません。日本ではカイロプラクティックやオステオパシーを行っているセラピストのほとんどは全くの無資格で施術しています。柔道整復やあん摩マッサージ指圧師の国家資格を持っているセラピストはむしろ少数派に属します。法律的には問題ないことになっていますし、技術的にはかなりうまい人も多いのですが残念なことに医学的な知識に乏しい人が多いです。そうして医学的な知識の乏しい人ほど夜郎自大になってしまいがちなのがカイロプラクティックやオステオパシー業界の一番の問題点であると思います
![にほんブログ村 健康ブログへ](http://health.blogmura.com/img/health80_15_orange.gif)
PR