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大阪市西淀川区にあるクラニオセイクラル専門の整骨院院長のきまぐれ日記

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手当て・霊術・オステオパシー

ちょっと前から戦前の手当法の本を読み始めています。当時、日本では手当法とか霊術が盛んであってそのころの講習会?のテキストが復刻版という形で刊行されています。クラニオセイクラルがオステオパシーというアメリカの自然医療に由来するものである、と以前書いたことがあります。驚くことに大正、昭和初期のころにすでにオステオパシーやカイロプラクティックの技術が日本に輸入されていたようです。日本では古来からの手当法をうまくアレンジして独自の治療法として発展してきたといわれます。日本の手技の特徴は筋肉や骨格の調整のほかに「プラナ」とか「気」とか呼ばれるエネルギーを患部に流します。ヒーリング技法として盛んな「レイキ」はこのエネルギー療法の流れをくむものです。現在でも手技療法とエネルギー療法を組み合わせた治療体系は日本に残っています。「長生療術」というのがそれで現在はあん摩マッサージ指圧師の正規の教育にこの療法を組み入れる形で教育を行っています。かつて日本の霊術家がカイロプラクティックやオステオパシーをとりいれたように海外の医療現場では手当法が盛んにおこなわれているのだそうです。先に挙げたレイキはその代表ですし、セラピューテイック・タッチという看護師さんの間で盛んな手当法もあります。そしてクラニオセイクラルでも「エネルギーの弾道テクニック」というのが存在します。手を当てることの意味はもっと評価されてもいいのかもしれません。 にほんブログ村 健康ブログへ
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感情解放テクニック

前回、前々回と痛みと心の関係について思うところを書き連ねました。ただ、誤解していただきたくないのは「治らないのはあなたに治る意思がないから」と言っているのではない、ということです。たとえば十の痛みがあった人がいたとします。治療によって痛みが三に減ったとしましょう。このとき「治りたい」人は痛みの軽減にフォーカスします。だから「ずいぶん楽になりました。」となります。「治らない」と思っている人は残っている痛みにフォーカスします。だから「まだここが痛い。」と訴えることになります。同じ症状の軽減でも正反対の評価になるわけです。なぜか?と言えば人間の脳は「見たいと思うものを優先的に見る」からです。ちょっと実験してみましょう。目をつぶってください。心の中で「赤いものはどこ?」と言ってから目を開けると赤いものが(たぶんさっきまで全然意識していなかった)ぱっ、と目に入りますよね。これは目から入ってくる膨大な情報を脳は取捨選択して取り出してくるからなのだそうです。それなら「治らない」を「治りたい」に変換することはできるのでしょうか。まず考えられるのは心理療法です。でも、腰の痛みを治すのに手技療法家と心理療法家を掛け持ちで受診する、というのも大変な話です。両者をマスターしている療法家もいるのかも知れませんが実際のところどうでしょうか。医師以外で心理療法を行うとすれば少なくとも修士レベル以上の心理学の知識と技能が必要でしょう。安易に「カウンセリング」を行うと称する手技療法家に私は懐疑的です。何かないかな、と思っていろいろ当ってみて「感情解放テクニック=EFT」という技術に出会いました。これはアプライド・キネシオロジーの流れをくむ療法ではありますが、極限までシンプルになっていて誰でも習得できます。具体的には困っている症状を(かがむと腰が痛い、など)を口に出して言いながら何ヵ所かのツボをトントンと叩いていくだけです。たぶんEFTで検索すればほとんどのサイトで具体的な方法が掲載されていますのでお試しください。私も時々ですけれどクライアントに対してこの手法を使っています。 にほんブログ村 健康ブログへ

「腰痛は怒りである」

心と痛みの関係第二弾です。タイトルは長谷川淳史先生の本から頂きました。どういう本かといえば「腰痛は心のストレスによって筋肉が硬化することによって発生する。」というTMS理論を日本に紹介した初めての本です。この理論の提唱者、ジョン・サーノというアメリカの整形外科医はだから腰痛患者にはいっさいの投薬、手術、物理療法(手技療法や電気治療その他)は不要であり、ただ彼の提唱する理論を学習することによって腰痛は治療しうる、ということを主張しておられます。これが心理畑の人ではなく整形外科医によって提唱されたところがまずは新鮮ですよね。当院では心理療法の類は提供できませんが手技療法に関しても確かにこれはその通りで、腰痛に限らずたとえばよその病院で「これは治りません」と言われたクライアントはなかなか治りにくいです。背骨が変形しているから、ヘルニアがあるから、もう年だから治らないと言われた患者さんは家族の方に連れられてきてもなかなか治療に反応してくれません。逆に同じ事を他で言われてきたとしても「何とか治りたい」方はこちらが驚くような回復を見せてくださることが多いです。場合によってはこちらの医学常識ではありえないような回復の仕方をすることもあります。進行性の病変が進行を止めることさえあります。これは私の手技がすごいわけではなく、クライアントの自然治癒力がすごいわけです。クラニオセイクラルの手技を受けている間、クライアントは「無」になられます。眠っているのに近いけれどそれとは異なる状態、といってもいいでしょう。ホームページにもありますように瞑想中の感覚に似ているのだそうでその間に体には必要な変化が起きます。「治りたい」人には治るための、「治らない」と信じている人には治らないための変化が起きるようです。本を読んで腰痛に対する強い意志を持てば腰痛は治る、という理論も「無」の状態に心身を導く手技も理論は違ってもやっていることは同じなのかもしれません。どっかに「読むだけでやせる本」はないかな。 にほんブログ村 健康ブログへ

妊婦さんの腰痛(痛みと心の関係)

妊娠七カ月を過ぎると腰痛を訴える妊婦さんが増えてきます。一般にはおなかが大きくなるために背骨の彎曲(腰椎の前彎)が過度になるために腰痛が発生するのだと言われています。妊婦さんのおなかを引っ込める手立てはありませんから産婦人科では「出産までがまんするしかない。」と言われます。「気休めだけど」と湿布をくれることもあります。もちろん痛みはそのままです。小学校くらいからあっちこっち怪我するたびに治療に来てくれていた女の子がお母さんになるとき、「腰の痛み、どうにかならへん?」と相談に来たことがあります。とりあえず一時的にでも痛みは取れるだろうと思って、肩甲骨のあたりから骨盤の上まで伸縮性のあるテーピング用のテープを背骨を挟んで二枚、縦に張ってみました。これはぎっくり腰のときなどに処方する貼り方です。その場で痛みは楽になったようで喜んで帰って行きました。「テープがはがれたら貼り直しにおいで。」と言っておいたのですがそれから彼女は来院しませんでした。数ヶ月後ベビーカーを押しているのを見かけたので腰痛について尋ねてみると、何とそのまま治ってしまった、というではありませんか。その後、何人かの妊婦さんの腰痛に同じテーピングを処方してみたのですがみんな一、二回テープを貼るだけで痛みがなくなってしまうのですよ。先に挙げた理屈からするとこれは不思議な話です。そこで、テープを貼るだけで妊婦さんの腰痛が治ってしまった理由について考えてみました。痛みが出るのは七カ月前後、急におなかが大きくなる時期です。このとき、その変化についていけない母体はパニックを起こし、それが腰痛という形をとってあらわれるのではないか。だから一時的にでも痛みをとってあげればその間に体は現状を認識し直すのではないか。その結果、腰痛はおさまってしまうのではないか。逆にいえば産婦人科で「我慢するしかない。」と言われたことがストレスになって痛みをいよいよ堪えがたいものにしていた可能性もあります。
当ブログの治療法を実際に行う場合、ご自身の責任のもと行ってください。何らかの不都合が発生しても当方では一切の責任を持ちかねます。 にほんブログ村 健康ブログへ

「資格」なくてもマッサージ

このような記事が先日の朝日新聞に掲載されました。本来マッサージはあん摩マッサージ指圧師さんでないと施術できないにもかかわらず(業務の独占、と言います)無資格の人々が「クイックマッサージ」や「リフレクソロジー(足裏マッサージ)」と称して違法なマッサージ行為を行っている。さらに整骨院が「保険の効くマッサージ」としてあん摩マッサージ指圧師の職域を侵している、といった内容です。無資格セラピストについては稿を改めたいと思います。
整骨院、接骨院が肩こりや腰痛のクライアントに対して「マッサージ」を行ってそれを保険請求する、このことに対しては以前からマスコミその他で問題視されてきました。保険請求の対象となるのはあくまでも骨折・脱臼・打撲・ねん挫・挫傷(肉離れ)という取り決めがあるからです。もちろん患者さんの訴えが「肩こり」であっても寝違えたとか急性、外傷性の要因があれば保険の対象にはなりますので一概には言えないのですが。
さて、私が目をむいたのは日本柔道整復師会の次のコメントです。「私たちは医療としてケガを治すから保険請求できる。マッサージに似た治療法もあるが、単なる肩こりや腰痛に慰安的なマッサージをして医療費を使うのは言語道断で許してはならない。」私も日本柔道整復師会の会員なのですがもうちょっとまともなコメントが出せんのか、と言いたくなります。
コメントの前半も法律的には突っ込みどころ満載なのですが何よりも後半の部分「慰安的なマッサージをして医療費を使うのは」のくだりです。あん摩マッサージ指圧師の資格を持たない者がマッサージ行為を行うのはれっきとした違法行為であることがまったく認識できていません。その理由は「柔道整復は医療、マッサージは慰安」という誤った認識によるものであることは明らかでしょう。あん摩マッサージ指圧師さんも言うまでもなく厚生労働大臣の免許を持った、言ってみれば柔道整復師と同格の資格です。(柔道整復師を下に見たモノの言い方をするはり師さん、きゅう師さん、理学療法士さんもおられますが気分悪い以前になんだか悲しくなります。)要するにそれぞれが勝手に医療資格に序列をこしらえてああだこうだ言ってるだけのことです。他の資格を尊敬、尊重しているのであれば頓珍漢なコメントを出して業界幹部の頭の良さを世間にアピールすることもないでしょう。そして何よりも我流に毛の生えた程度の「マッサージ」手技でクライアントに接することなど考えもつかないでしょうね。 にほんブログ村 健康ブログへ
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プロフィール
HN:
かなや やすひろ
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性別:
男性
職業:
柔道整復師
自己紹介:
大阪市在住。医療系専門学校で教えるかたわら自宅兼のちっこい治療院でクラニオセイクラルのセッションを行う。好きなこと:講義すること、治療すること、飲むこと。嫌いなこと:お医者さんごっこ
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