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大阪市西淀川区にあるクラニオセイクラル専門の整骨院院長のきまぐれ日記

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ゴッドハンド半額

フラッシュマーケティングというのをご存知でしょうか。インターネットで格安の商品やサービスが購入できる、というアレですよ。テレビで宣伝してる「クルーボン(仮称)」が代表的ですが他にもいっぱい業者があるようです。

それでもわからん、と言われるんでしたら元日のニュースになった「インターネットで定価の半額という触れ込みの高級おせち料理を注文したら残飯みたいなのが届いた」事件の舞台となったのがフラッシュマーケティングです。

もちろんおせち料理だけではなくいろんな商品やサービスがフラッシュマーケティングで販売されています。

旅館やホテルがヒマな時期に集客するのに利用したり、美容院が新規集客に利用したり、要するにインターネットでの新規客を集めるための手段の一つ、と理解すればいいようです。

さて、昨日届いたメルマガを見てびっくりしました。エステティックの世界で「ゴッドハンドセラピスト」と呼ばれる(らしい)高橘ミカ(仮名)さんのマッサージをなんと半額で受けられるというのです。

続きを読んでみると通常90分で8万4千円のマッサージが半額の4万2千円で受けられる、とあります。

まず、この価格にびっくりですよ。エステティックサロンの相場を知りませんので単純に比較はできませんが国家資格の有無を問わず手技療法の相場というのは都市圏では10分1000円くらいです。

内容をよく見てみるとマッサージだけではなく(エステシャンにマッサージができるのか、という話には触れません)ゲルマニウム温浴とかパックとかの時間も含めて90分らしいので施術の正味の時間はずっと少ないのでしょうがそれでも凄い単価です。さすがゴッドハンド。

しかもそれだけ高価格にもかかわらず、「新規予約は不可」なほどの繁盛ぶりなのだそうです。なんでも芸能人、有名人が多数来院されるのだそうでそういうセレブな(死語?)サロンでたまにはゼイタクしてみたい、ちょっと奮発してみるか、という方もおられるかもしれません。

でもね、鋭い方ならお分かりのようにそういうサロンがフラッシュマーケティングでクーポンを売る必要は全くありませんよね。フラッシュマーケティングというのはあくまでも新規客を集めるための手段なのですから。

「残飯おせち」の業者は本来新規集客の手段であるはずのフラッシュマーケティングで利益を出そうとしてコケたわけです。

エステティックサロンみたいな業態ではうまいこと新規顧客が集まるのかもしれませんね。ローン組ませて高額コースの会員にしちまう、なんてね。

治療院でもどうせおんなじようなことを始めるところが出てくるんでしょうねぇ。でも、自分で「ゴッドハンド」とか言うのカッコ悪くないのかな。




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手に職をつけませんか?

時折こういうチラシが新聞折り込みで入っています。よく読んでみるとカイロプラクティックや整体の「資格」取得の勧誘チラシです。

どんなところかな?とちょっと興味があったのでチラシに載っていた団体名を検索してみると、あまりよろしくない評判が載っています。

いくつかのサイトの内容を要約するとカイロプラクティックの団体とは名ばかりで、実は健康器具や健康食品のマルチ販売の組織である、ということのようです。

資格を取得するためには上級のセミナーを受講しなければならず、そのための条件として健康器具や健康食品を大量に購入しなければならない、というよくある話です。

チラシを見て、説明会に出かけた人に主催者は「間もなくカイロプラクティックは法制化されるので、今が資格取得のチャンス」みたいな勧誘の仕方をするのだそうです。そしてその「資格」を取得するのにかかる費用は何と500万円。

大量の健康食品の在庫を抱え、大枚をはたき、結局何にもならなかった、という体験談がゴマンと載っています。

カイロプラクティックが法制化されるのかどうかは他業種のことですのでコメントしかねますが似たような話を見聞きして「どうしようか」と迷っておられる方がおられるのならちょっと聞いておいて損のない話をしますね。

柔道整復師、とかはり師、きゅう師の国家資格を取得するのにかかる費用が大体500万円前後です。ほとんど同額の資金で厚生労働大臣免許の資格が得られるわけで、手に職をつけるのならこちらの方が圧倒的に有利でしょう。

いわゆる民間資格のスクールであれば費用はずっと低くで済みます。私がオステオパシーを習ったときの費用は全部で120万円くらいでした。(ただし私は国家資格を持たない方が民間資格のみで人の身体をさわることには賛成しません)

いずれにせよ「資格」をとったからと言って直ちに治療院を開設して大儲け、というわけにはいきません。

勉強には一定の時間が必要ですし(国家資格で3年以上)技術の向上にはそれ以上の時間が必要です。ほかにやることがないから、と手っ取り早い儲け話のつもりで治療師のマネをしても時間とお金の無駄にしかなりません。

もっともせっかく国家資格をとっても治療そっちのけで健康食品の販売に現を抜かすセンセイも少なからず存在しますが。

自宅でカーボン灯を照射してもなぜ効かないか?

時々このブログでも登場しますカーボン灯、なかなかいい機械だと思います。

照射していても心地よいしよく眠れるようになる。適応の範囲も結構広くて痛みやこりのほかに目の疲れやら内臓疾患やら登校拒否?にも有効です。

歴史もとてつもなく長くて戦前にはほぼ現在の形のカーボン灯が存在していたようです。専門の治療院というのも昔からあって、私の父も若いころに自宅近所のカーボン灯の治療院に通っていたということを言っていました。

現在でもそういった治療院は結構存在します。光線照射するのに国家資格はいらないので解剖生理学と光線照射のマニュアルを講習で習った人がそういう治療院の院長さんになっておられることが多いようです。

さて、そういう治療院に通っている方のかなりの割合がご自身でカーボン灯の機械を購入されています。

「この機械ならウチにもあるワ」とおっしゃる方は多分皆様の想像を超えるほどおられます。なんでかというとカーボン灯治療院に通うとかなりの確率で「機械を購入して自宅でも照射したほうがいいですよ」と勧められるからです。

もちろんその勧めに従うのはカーボン灯の効果が高く、「いい機械だな」ということを患者さん自身が納得しておられるからにほかありません。

でもね、そうやって機械を購入した方の内、どのくらいが継続して照射を続けておられると思います?ちゃんとした統計などは望むべくもありませんがためしに「カーボン灯 中古」「光線治療器 中古」で検索をかけてみてください。びっくりするほどの中古のカーボン灯が市場に出回っています。

「ウチにもある」とおっしゃったクライアントに伺ってもほとんどが箪笥の肥やし(治療器はかさばるので物置の肥やし?)にしかなっていません。要するに自宅で照射しても治療院で照射を受けたほど効果が感じられないのですよ。

なんでか?いわゆる業務用と家庭用治療器の基本部分には差はありません。業務用はあっちこっち角度を変えて照射しなければなりませんのでそういう機能があるかどうかの違いです。

決定的な違いは「数」です。カーボン灯の照射は患部を前後から挟んで行った方が格段に効果が高いです。あるいは患部を照射する前に全身照射を行うのですが(腹、越、足裏)これは3か所同時に照射します。

腹、腰、足裏を別々に照射するのとではこれも効果が全然違います。治療院では必ず複数の機械で照射を行うのはこのためです。もちろん当院でも3台のカーボン灯で照射を行います。

もし、治療院で受けるのと同じ効果を得ようと思うのでしたら機械は3台必要ということになります。

置く場所大変そうですね。

 初回保険治療の方+10分延長サービス

しばらくご無沙汰しておりました。急ぎの仕事が立て込んだり調べものに時間がかかったり少し風邪気味であったりでさぼり癖がついておりました。

寒さが厳しくなってきたので背広の冬服に袖を通してみると、なんか縮んでるんですよ。特にウエストなんかきつい感じ。

「あー冬服縮んでしもたぁ。」「それはナカミが太ったからと違うの?」ということで梅田まで新しい背広を買いに出かけました。

量販店でよくある「全品半額」とか「2着目1000円」とかいうのにはうんと小さい字で(一部商品を除く)とあります。高級ブランドなどを値下げの対象にしないだけではなく大概の場合私の着るような「ちょっと大きめのサイズ」も値引きの対象にはなっていません。

そんなわけで私の場合、量販店で背広を買うありがたみがありません。ビジネス街にあるイージーオーダーの背広でもそんなに値段は変わりませんので最近はもっぱらこちらを利用しています。

帰りに大阪駅前ビルの地下を歩きますともういたるところにリラクゼーション(クイックマッサージ)の店ができています。

理由は簡単で設備投資が不要で利益率が高いこと。元手いらずの仕事を揶揄するのに「坊主丸儲け」というのと同じ意味に「按摩つかみどり」という言葉があると、以前このブログでも書いたことがあります。

なおかつ何の資格も持たない人がマッサージ行為を行っていても当局の取締りはありません。だから誰でも気軽に開業できます。有資格者を雇う必要もなく人件費を抑えることができます。

そして何より日本人は手技療法を受けるのがホントに好きです。

だからどの店もそこそこ儲かってはいるのでしょう。

最近の傾向としてオフィス街の整骨院でもリラクゼーションを実費で行っているところが出てきています。健康保険を使っての施術が先行き絶望的な今日、生き残りの手段としては「あり」だと思います。少なくともとってつけたように「骨折・脱臼を整復できてこそ柔道整復師」といった寝言を言うよりははるかに現実的ですし世の中の役にも立つのでしょう。

ただ、どうも「ホントかな?」という疑念が付きまとうのですよ。今日、そういう整骨院の前を通った時院の前にチラシが置いてありました。横っちょのところに「サービス券」と印刷してあって「初回保険治療の方+10分サービス」と書いてありました。大丈夫?

水曜日は感謝デー?

衰退が懸念される商店街でありますが店舗が空くと整骨院が新規出店?という流れは止まらないようです。とくに大阪市内はどこの商店街でもいたるところに整骨院ができています。

保険診療をしているところがほとんどですからいきおいけが人の奪い合いになります。

大阪市のとある商店街では院の前でポケットティッシュをまくところまで出現。「有資格者が施術を行います」というかっこいいポスターを貼っているところもあるそうです。

実際無資格の学生に施術をさせることはれっきとした不正行為です。そういう整骨院がどうなろうと私の知ったことではありませんが何も知らない学生を巻き添えにされたのではかないません。

同じことを何度も書くのは恐縮なのですが無資格で柔道整復の業務を行えば50万円以下の罰金で、なおかつ国家試験に合格しても免許を受けられない可能性があります。自分のところの従業員にそんな危ない橋を(それとは知らせずに)渡らせている経営者にどの道ロクなやつはいません。

学生の方も「自分は患者さんを治せる」というわけのわからん自信をつけてしまい、卒業すれば同じように学生を使って不正請求を行うのでしょう。

そういう意味では前述のポスターは業界のあしき慣習をぶち破る起爆剤になるのかもしれません。ただ、この「慣習」が明るみに出てしまえば柔道整復師の保険取り扱いは消滅してしまうでしょうね。

職業倫理がどうのこうの言う前に、素人の学生にでもできる程度の施術に保険適応するだけの価値があるとは到底思えないですもん。

さて、最近はさらにかっちょいい宣伝もあるようで「水曜日は自己負担金無料」というのを打ちだしてきたところがあるそうです。

保険診療の場合は、たとえば1000円の治療を受けた場合に患者さんは自己負担金(3割負担なら300円)を支払い、残りの金額を(この場合700円)医療機関は健康保険組合などに請求します。

この自己負担金は原則多すぎても少なくてもだめです。整骨院ではケースによっては自費払い分を患者さんから徴収することが認められていますが、その場合は自己負担金は本来の額よりも大きくなります。

これを減額することは法律上許されません。

それを知ってか知らずか自己負担金無料の広告。これは「うちは不正請求をやっていますよ」ということをでっかい声で世間に向かって叫んでいるようなもので到底正気の沙汰とは思えません。おつむ大丈夫?

この話を教えてくれたのはその商店街の近所で開業している同業です。

「一軒が無茶するとこっちまでおんなじように見られるからかなわんわ。」
「新卒で保険のしくみを知らんと開業しよったんと違うん?」と私。
「イヤ、違うねん。オレが開業するより前からやってるところが無茶しとんねん。」
「・・・・・・・。」
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プロフィール
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かなや やすひろ
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性別:
男性
職業:
柔道整復師
自己紹介:
大阪市在住。医療系専門学校で教えるかたわら自宅兼のちっこい治療院でクラニオセイクラルのセッションを行う。好きなこと:講義すること、治療すること、飲むこと。嫌いなこと:お医者さんごっこ
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