クライアントは検査がお好き?
奈良の病院で(整骨院ではありませんよ)診療報酬の不正受給が報道されました。
その手口は実際には行っていない検査を行ったことにして診療報酬を請求するというものです。
なぜか?「検査はもうかる」からなのでしょう。そしてそのうらには検査大好きになるように洗脳されたクライアントの存在があります。
昔、普通の外傷を診ていた頃もよく言われました。「病院で検査してもらった方がいいですか?」
ご承知の通り整骨院ではレントゲンその他の検査ができません。(エコーを使って骨折や腱損傷を描出できる装置を設置しているところはあります)患者さんはそれが不安で仕方がないのでしょう。実際には患者さんの症状が通常と違う経過をとればすぐに医師の診察を受けるようにお勧めしますし骨折や脱臼などの場合は医師が診察した後で整骨院での治療を同意しなければならない決まりになっています。
私の父親は獣医師なのですが(七十五歳で現役です)あちらの業界でも検査がおおはやり、なのだそうです。
たとえばドアで足を挟まれた飼い犬が連れてこられたとします。足が折れているかどうか当然動物用のレントゲンで検査します。そのうえで必要な処置をする、あたりまえのことです。
ところが最近の動物病院ではそういうクライアントでもたとえば血液検査を行ったりするところがあります。飼い主の方も「そんな検査がなんで必要やねん」と怒ることなく、それどころか「丁寧に診察してくれた」と喜ぶのだそうで、父いわく「カモにされてるのが判らんのやろうか。」
幸い?私のところにいらしてくださるクライアントはあちらこちらで検査を受けて「どうもありません」「よくわからない」と言われた方がほとんどです。ですから手技療法の禁忌疾患であるかどうかにあまり頭を悩まさずに済みます。
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