ジュースとマグロとマッサージ
ナンシー関のコラムの中に「ジュースという単語はソフトドリンク一般を指す語として定着しつつある」という話があります。だから「ジュース何買って来ようか?」「コーヒーとポカリお願い。」みたいな会話が成立するのだそうでよく考えてみればジュース=果汁という本来の意味合いからは変な会話ですよね。
さて、欧米でクロマグロ漁に反対の声が上がっているのもひょっとしたら同じ理屈かもしれません。dolphinと言えばイルカですが同じ語がマグロも指すことがあるのだそうです。(何かで読んだだけなので一般的な用法でなければごめんなさい)欧米の人々にとってみればイルカは黄色人種より賢いわけで、そのイメージがそのままマグロ漁にまで引き継がれたのではないか、と思っています。
ちなみにイルカのほうでも少なくとも日本人をナメているところがあって、水族館のイルカショーを最前列で見たことがあるのですが、奴らはショーが始まる直前まで(トレーナーのお姉さんのMCの間)糞は垂れるは交尾はするはでやりたい放題。しかも糞を垂れた後その辺りの水を客席に向かって尻尾で跳ね飛ばします。そんな様子は一般の客席からは全然見えないわけで水しぶきを浴びた家族連れが歓声を上げていました。
閑話休題。手技療法の世界でも同じような話があります。それが「マッサージ」。
一般のクライアントは手技療法を総称してこの呼び方をします。以前書きましたようにマッサージというのはあん摩マッサージ指圧師さんの独占業務でたとえば柔道整復師は業務としてマッサージを行うことはできません。
あと、手技療法には慰安娯楽の意味が付きまといます。医療技術であるマッサージも同じような見方をされているところがあります。「マッサージしてくれる?」と聞かれた時は「していません」とお答えします。クラニオセイクラル専業になってからはさすがにそういうお問い合わせはありませんが。
世間で問題になっている柔道整復師の療養費の問題。本来けがに対する施術にしか認められない療養費の請求を慰安娯楽の施術(肩凝ったからちょっと揉んで、といった具合の)で請求する。これを柔道整復師はマッサージと呼びます。我流に毛の生えた程度の手技をマッサージと称するとはおこがましい限りです。というより犯罪なのですけれど。
「うちはマッサージ専門の整骨院です。」「院長がマッサージしかさせてくれない。」
ナメてないか?
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