石を投げれば
所用があって此花区の商店街を歩きました。
人通りも結構あって賑やかな商店街だったのですがそこにもここにも接骨院があります。しかも土曜日の午後であるにもかかわらず半数くらいは休んでいません。
すべての院に「各種保険取り扱い」とありました。このブログでも紹介のとおり接骨院での保険取り扱い疾患は外傷性のものに限られています。
此花区はそんなにけが人が多いのかい、といったつまらないことを言うつもりはありません。
でも、けがの手あてにこれだけの柔道整復師はいらないでしょう。本音の部分でも建前の部分でもいいのですが、外傷に対する保険治療だけでは早晩柔道整復師の大半は食べていけなくなるでしょう。
世はすべて競争原理、弱肉強食の世界ですから淘汰されていく接骨院があってもやむを得ないのかもしれませんよ。でも、柔道整復術の中にはけがの処置以外にも応用可能なものがたくさんあると思います。
あるいは無資格のセラピストが行っている手技療法、これを柔道整復師がやっていけないはずがない。もっと露骨に、現在の無資格セラピー(リラクゼーションからカイロプラクティックまで)のシェアを狙っていけば柔道整復師の活躍の場はまだまだいくらでもあります。
有名なコンサルタントの書いた本のイラストに、井戸を掘り続ける男の人が出てきます。いくら掘っても一滴の水も出ない。疲れ果てて地上に出てきて、ふと後をふりり向くとそこには湖がありましたとさ、というお話です。
ちょっと視点を変えてみれば柔道整復師としての志を全うしながら日々を送る方法はいくらでもあるように思います。
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