もはやこれまで?(おつむの中身が見てみたい)
きょうもまた、柔道整復師が保険で不正請求のニュースが新聞に載っていました。不正請求の手口はいろいろありますが今回のはちょっと想像を超えています。
不正が発覚した大阪市の柔道整復師は05年から08年までの間療養費を架空請求していたのですが(実際には施術していないのに保険請求だけを行っていた)なんとこの男の整骨院は05年の間に閉院していたのです。すでに消滅している整骨院がレセプトを出していた、と言うことになります。
自分の接骨院に実際には通院していない患者さんが通院していたようにごまかすのが普通の架空請求なのですが、その接骨院も実在していないというのですから驚きです。架空の接骨院に架空の患者さん、いってみれば「スーパー架空請求」とでもいうべき手口です。
ふつう、何かをごまかしたりズルをしたりするときはばれない様に行うでしょう。あるいは「このくらいならばれないだろう」と考えてズルをする、と言うのが正確かも知れません。
この柔道整復師、本当にばれないと思ってやっていたのでしょうか?
しかも不正請求額が三年足らずで二百数十万円。これだけの不正で五年間の保険取り扱い停止。しかも場合によっては免許の取り消し処分の可能性だってあるのです。どう考えても割に合わないと思います。
業界のモラルの低下を嘆くより、柔道整復師の保険取り扱いの将来を憂えるより、この男のおつむの中身が心配です。ひょっとしたら何かでヤケを起こしてこんな暴挙に出たのでしょうか。それとも柔道整復師の保険取り扱いを阻止しようとする秘密結社か何かがあって、そこの手先だったりするのでしょうか。
そんなことを思わず考えてしまうほど、突拍子もない事件でした。お利口なみんなはマネしないでね。
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