新聞記事に「頭蓋骨にゆがみ」
外傷性脳挫傷(TBI)という傷病があります。頭をぶつけることにより脳が衝撃を受けて記憶障害やめまい、頭痛、集中力の低下を起こすものです。イランやアフガンから帰還した米兵にこれらの症状がみられることから原因について研究が進められていました。
その結果、至近距離から爆風を受けることにより衝撃が頭蓋骨をゆがませて、これが頭蓋の内圧に変化をもたらし、TBIを発症させる、というメカニズムが明らかになりました。
ヘルメットや装甲車などの装備が改善されることにより爆弾による死傷者は減少している、といいます。ただ、爆弾による衝撃波はハイテク装備によっても防ぎようがなく、結果として帰還兵に前期の症状に悩む人が増加している、ということになっているようです。
何にせよ死傷者が減るのはよいことですし、そもそも戦争などあってはならないことです。
ただ、私としてはこの研究結果を報じた新聞の見出しに目を奪われました。
「爆風で頭蓋骨にゆがみ」
従来の医学では頭蓋骨は一個のヘルメットのような骨になっており、ゆがみが生じることはありえないという認識であったはずです。これは頭蓋オステオパシー発祥の地、アメリカにあっても同じことです。
つまり、全く発想の違う学者の研究でも「頭蓋骨のゆがみによる頭蓋内圧の変化が様々な症状の原因になる」という結論が出たことになります。
クラニオセイクラルの理論が正しいことが証明された、というよりTBIの症状に悩む人にクラニオセイクラルはお役に立てないものか、と思ってしまう私でありました。
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