緊急避難
そろそろインフルエンザがはやり始めています。勤務先の専門学校でも数人が休んでいます。風邪をひいている学生はもっと多く、マスクをかけていたりせき込んだりしている子がそこここに見られます。
もちろん世間に風邪がはやっていることが一番の原因ですが彼らには事情があるのです。
受け持っている学生は三年生です。彼らは年末年始、ぶっ通しで勉強しています。なぜかと言えば卒業試験があり、そして三月の初めには柔道整復師の国家試験があるからです。
普段グータラしている子でもさすがに今の時期、勉強しています。文字通り寝る間も惜しんで。本当は適当に休んだ方が効率的なのですがそういうココロの余裕がないのでしょう。眠気に打ち勝って(私の授業中にはダウンする学生もいてますが)今夜も半分徹夜、みたいな勉強の仕方をしているのかも知れません。
いくら精神力で頑張っても、カラダの方には限界が来ます。学習というのは大変にエネルギーを使う作業ですからアタマが疲れます。そして神経の疲れは眠らなければ絶対にとれません。
本で読んだ話なのですがアメリカの精鋭部隊の兵隊さんに「眠ることを禁じる」実験を行ったところ何日も飲まず食わずで平気な彼らが日ならずしてバタバタと倒れて行ったそうです。
神経の疲れがある程度まで来ると無茶苦茶眠くなります。これを無視するとどうなるか。体のどこかが故障して動けなくなります。これは体を使いきってしまわないように、という体の防御反応だと習ったことがあります。風邪をひいて熱が出るのも(体力がなくなって、風邪のウイルスに感染した、というのが科学的には正しいのでしょうが)体が「このままではヤバい。」と自己防御のために行っていることのように思います。
だから熱があるときは思い切って一日二日寝てしまうのが本当は一番いいです。寝ている時も勉強が気になって布団の中で参考書なんかを見ているのが一番いけないことのように思います。
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