[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
足の捻挫の経験はどなたにもおありでしょう。たいていの場合、足を内返し(足の裏が内側を向く方向)にひねります。このとき、外くるぶし(外顆:がいか)の下の靭帯(前距腓靭帯)を傷めます。整形外科では足の捻挫とこの靭帯の損傷はほぼイコールです。
柔道整復でも教科書に書かれているのはほぼ同じ内容です。国家試験に出る内容も同じです。
ところが、湿布をして圧迫固定をして靭帯の修復を図っても歩行時の痛みがしつこく残るときがあります。病院では「もう治った」と言われているのだけれど、やっぱり痛い。湿布を貼っても効果がない。ということでご相談を受けることがあります。
こんな時に骨のズレ、という発想があるとアプローチの仕方が変わってきます。たとえば足の捻挫でも痛みのある足首だけでなく足の甲の関節(リスフラン関節)を一緒に傷めていることがあります。ここは骨がほぼ一直線に並んでいるのでずれ易い部位です。この関節を矯正してやると歩くときの痛みがいっぺんに楽になったりします。
足の捻挫ではそのほかにすねの骨(脛骨と腓骨)の間がずれることもあります。これも手技療法で改善することができます。
骨のズレ、に対し現代医学は否定的です。それでも関節を矯正することで確かにある種の痛みは軽減します。
逆にこの種の手技療法がなぜ効くのかを説明するためのモデルとして「骨のズレ」という言葉があるのかも知れません。
こんな手技をどうやって覚えたかと言えば師匠について習ったりセミナーに参加したりして勉強します。
医師と同じ発想で同じことをやっているのでしたら柔道整復師が存在する意味がありません。向こうはレントゲンで検査もできますし鎮痛剤も出せます。同じことをするのなら整形外科の方がサービスとして優れています。
柔道整復やその他の代替療法がが生き残ってきたのにはそれなりの独自性があったからです。整形外科との違いが「イケメンの先生が優しくしてくれる」だけならばそんなものに存在価値はありません。