HAES(Health At Every Size)
何の事だかわかります?昨日(正確には一昨日)の新聞に載っていたコラムなのですがファット・アクティビスト(肥満の権利活動家)という人々が欧米にはおられるそうです。その人たちのコンセプトがHAES。体型の多様性を尊重する、と言う訳がついています。
記事をそのまま引用しますと「成人の66%が肥満とされる米国。太っているだけで不健康で魅力的でないとみられる。職場では能力が低いとみなされ、給料が安くなる。」「肥満と病気に関連があるとしても、肥満が病気の原因と言う説は疑わしい。」という考えのもと、「企業の人事担当者たちに体形差別を啓発する文書を送る。」のだそうです。
仕事でそういう目にあったことがないのでわからないのですが、ちょうど我が国の喫煙者に対する「禁煙ファッショ」と似たような状況なのでしょうか。私はタバコを吸いませんが欧米の価値観をそのままに持ち込んで喫煙者をオピアムイーターのごとく扱う昨今の日本の状況を鬱陶しく思うものです。
柔道整復をはじめとする代替・補完医療が「医学」に媚を売るのも似たような理屈でしょう。クライアントに
ケツ
を向けて医学(と言う権威)にしっぽを振り続けても振り向いてもらえることはたぶん永遠にありません。
「太っていても自分は魅力的で尊敬されるべき存在である」という考えをそのまま受け入れることは難しいのですが「太っていて何が悪いねん」よりははるかに美しい考え方ですよね。少なくとも数々のダイエット法を試してみて「あれもこれも結局効果がない」とへこむよりこういう考えの方が幸せなように思います。
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