フランチャイズ(あるいは治療師のヒエラルキーについて)
フランチャイズと言えばマクドナルドとか餃子の王将とかを思い出しますが両者の形態は同じフランチャイズチェーンでも随分と違うのだそうです。
マクドの方は全国どこへ行っても同じメニューで同じ味です。王将の方はと言うと店によってメニューを独自に展開できるのだそうです。だから特に定食類は同じ王将でも随分と違います。これは昔からそうらしく大学生の頃学校の近くの王将で食べていた定食メニューがよその王将の店舗では見当たらず面喰ったことがあります。
治療師の世界にもフランチャイズがあります。たとえば「整体療法を覚えて転職しませんか?」と言う折込チラシが新聞に入っていることがあります。これが実はマルチ商法の勧誘チラシで治療院の先生になるつもりが健康食品や健康マットなどの販売員になってしまった、と言うことがあります。
素人さんがそんなに簡単に治療師になれてたまるか、なのですがプロの治療師の間でも似たような話があります。「痩身のための治療法」のセミナーに行ってみると健康食品のマルチの勧誘だったと言う話です。これは「治療法のセミナー」であると考えるからけしからんわけで「マルチの勧誘」と言う視点からみると大変有効な集客法と言うことになるのでしょう。
私がセッションにとりれているレイキ(気功法の一種)も考えようによってはフランチャイズですかね。ご存じでない方の為に紹介しますとレイキにはファースト、セカンド、サード、ティーチャーと四つのディグリー(段階)がありティーチャーになるとレイキを人に教えることができます。しかもティーチャーになるのは比較的簡単なのでレイキを学ぶ人のかなりの割合がティーチャーにまで進みます。
結果としてレイキのヒーリングを受けようという人よりレイキの施術者の方が多く、施術者もヒーリングを行うよりレイキを教えることで収入を得ておられることが多いです。もともとがレイキは自己治療のための方法として発展してきたものなのでそれでいいのでしょう。私もレイキの自己治療を行いますが本当に深いリラックスが得られます。
ただし、職業としてレイキを考えてみると完全にマルチと同じパターンですので(新たな施療者やティーチャーを作ることが収入となる)いずれは行き詰ることとなります。
そこでレイキには新たなバリエーションが様々登場することとなります。「より強いパワー」を標榜するもの、正統性をアピールする(レイキには伝わり方によりいくつかの系統がある)ものなど様々です。
レイキそのものは非常にすぐれた治療法であると思います。ただ、これ(だけ)を職業にするとなるといろいろ難しそうです。いくつものレイキのセミナーをはしごしている人もおられるようですが餃子の王将とマクドのチェーン店のオーナーを掛け持ちしようとするようなものです。
にほんブログ村PR