忍者ブログ
大阪市西淀川区にあるクラニオセイクラル専門の整骨院院長のきまぐれ日記

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

シンクロニシティ

クラニオセイクラルはクライアントに主として仰向けになっていただいて施術をします。ところが人によっては仰向けになれないこともあります。

たとえば高齢者で脊椎の圧迫骨折というのがあります。尻もちをついて転んだ際に背骨がつぶれてしまいます。一定期間固定しておけばくっつくのですがいつまでも背中の痛みが残ることがあります。

広島でいちどそういう方にセッションをしたことがあります。「仰向けになってください」というと「痛くてできません」という返事が返ってきました。横向きにしか寝ることができない、とのことです。不思議とこのときはギブアップは考えませんでした。シンクロニシティという手技が使えると思ったからです。

横向きのままでクライアントの背中側に回り片手の手のひらを後頭骨に当てます。もう片っ方の手のひらを仙骨に当てます。クラニオセイクラルで何を調整するかと言えば脳脊髄液の循環です。そうしてこの体制では脳脊髄液の循環は仙骨と後頭骨の動きとして触診できます。

手を当ててしばらくは何も感じません。やがてかすかな動きが感じられてきました。ところが健康な人のように後頭骨と仙骨が同調しません。どこかで引っ掛かっている感じ。

骨折した場所は胸椎と腰椎の移行部、肋骨の下あたりです。そこでまず後頭骨と骨折部に手を当てて脳脊髄液のリズムを誘導します。次に骨折部と仙骨に手を当てます。数分間そうしておいてもう一度後頭骨と仙骨に手をあてると今度はちゃんと両者の動きが同調して脳脊髄液の力強い循環が触診できました。

なにぶんご高齢のクライアントでもあり、一度のセッションで完治とはいきませんでしたが回を重ねるごとに症状は改善していきました。

ご自宅での手当て法としても使えます。もちろん圧迫骨折だけではなくて全身調整に使えますので試してみてください。脳脊髄液の動きが仮にわからなくても効果は同じようにあります。手をあてる時間は10分から15分くらいです。
PR
□ この記事にコメントする
NAME
TITLE
TEXT COLOR
MAIL
URL
COMMENT
PASS   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
無題
そのテクニックの目的はCV4と同等と捉えてよろしいのでしょうか?
オクトパス 2010/10/31(Sun)21:25:56 編集
無題
正直作用機序はわからんままにやってました。ただ、水道のホースが詰まった状態を改善するのがクラニオとすれば水道の栓をもっと開くのがCV-4だと思います。記事に書いた手技はむしろホースを踏んでいる人に「ちょっとそこどいて」というようなものだと考えます。ただこの手技は(シンクロではなく骨折部に手をあてる方)クラニオの正式な手技ではなく私の思いつきです。
かなややすひろ 2010/10/31(Sun)22:51:48 編集
ご回答ありがとうございます
オステオパシーを勉強中の凡夫に、分かり易い表現をして頂きありがとうございます。


話はそれますが、私は現在、医学書のみで勉強中で、セミナーには参加しておりません、先生主催のセミナーは今後開催予定はないのでしょうか?
オクトパス 2010/11/01(Mon)00:02:03 編集
無題
クラニオのセミナー活動は休止いたしました。東洋オステオパシー学院というところが丁寧に各種テクニックを指導してくださいます。クラニオセイクラル単独であればクロニックスチューデンツというセミナー会社が各レベルのセミナーをやっているはずです。
かなややすひろ 2010/11/01(Mon)00:31:14 編集
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア
最新CM
[02/26 かなややすひろ]
[02/26 岡ヤン]
[02/25 かなややすひろ]
[02/24 さて]
[02/24 岡ヤン]
最新TB
プロフィール
HN:
かなや やすひろ
HP:
性別:
男性
職業:
柔道整復師
自己紹介:
大阪市在住。医療系専門学校で教えるかたわら自宅兼のちっこい治療院でクラニオセイクラルのセッションを行う。好きなこと:講義すること、治療すること、飲むこと。嫌いなこと:お医者さんごっこ
バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
カウンター
Designed by PLP
忍者ブログ
[PR]