ムシおじさんのないしょ話
今年も西淀川図書館で昆虫標本の展示をさせていただいてます。
昆虫の標本を集め始めて三十年ちょっと。たぶん私の人生で最も長続きしているもののうちの一つでしょう。
(次点が柔道整復の仕事、「ものを教えること」がそれにつづきます。)
高校を卒業してから標本屋さんに弟子入りしていたこともあります。昆虫標本のコレクションというのは歴史の長い趣味で海外にも専門のディーラーがあり、そういうところから標本を仕入れて販売する商売が存在します。
ご縁がなかったのか昆虫のプロにはなりませんでしたが趣味の方はどんどん嵩じていきました。「虫の死骸」に大枚をはたく、というのはなかなか理解しがたいことのようで家族にはずいぶん迷惑をかけました。
最近はTOMOも悟ったようで、展示会の際の標本の搬入など手伝ってくれます。
昔は標本屋さんからカタログが送られてきて、それを見て注文、という形で標本を増やしていったのですがここ十年くらいはインターネットで注文、あるいはネットオークションという形態が主流になりました。
もともと私はパソコン音痴だったのですが(講義のレジメもみんな入力してもらっていた)パソコンを使わないと標本が買えないわけで仕方なく操作法をTOMOに習い始めました。今とりあえずパソコンでブログが書け、メールでの患者さんからの相談に応じることができるのはひとえに虫(とTOMO)のおかげともいえます。
図書館での展示会の話でした。館長さんに「虫の話を子供たちにしてくれませんか」と言っていただきました。
嬉しかったですね。話をするのは好きだし、虫の話を人前でするのはワクワクします。でも、子供の前で話をするのは初めてです。ちょっと不安。
お話のタイトルは館長さんが考えてくださいました。「ムシお兄さん」はやっぱり無理かなぁ。
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