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何かについて「知っている」というのはある程度の知識なり経験なりをそのことについて持っていることを指します。実際に経験がなくてもそれに関する本を読んだり話を聞いたりして初めて「知ってる」になるでしょう。
これが変化してきていることは何度か書きました。あるサイトを検索すればそこに載っていることを知っているだけでも、そのことについて「知ってる」という子が出現しています。
最近ではさらに不思議なことになっているようです。何かについて尋ねられるとやおらインターネットで検索を始めるのだそうです。
たとえば私がパソコンを買おうと思ったとします。Aという機種とBという機種とどっちにしようか迷ってパソコンに詳しい友達に尋ねる、ということはよくあるでしょう。
そういう場合、友達は「Aと同じメーカーのパソコンを使っているけれど使い勝手がいいよ」とか「インターネットを見てメールのやり取りをするだけならBで十分と思うよ」といった自分の経験とか知識を私に教えてくれる、というのが従来のパターンでした。
ところが最近では「AとBとどっちがいいと思う?」と聞かれると、両方の機種のスペックをインターネットで検索して両者を比較しながらそれぞれの長所と欠点を解説するパターンが増えているようなのですよ。
そんなことは量販店に行って店員さんに聞けばいいことです。私がききたいのはパソコンに詳しい友人の経験であったりそれに裏付けられたパーソナルな知識であったりするわけなのですが最近ではそういったやり取りが困難になってきているようです。
知識、というか人間の行動がインターネット上の情報を取り次ぐだけの関係になって行きそうで怖いです。