トリアージ
大規模な災害時などたくさんの傷病者が病院に搬送されたときに治療の優先順位を決めることを言います。
要は「助かる患者さんを優先的に診察する」ということです。患者さんが歩行可能か、とか意識はあるか、とかで選別していきます。
災害の現場では生命を救うことが最も優先されるのはある意味当然のことなのでしょう。
ところで病院などで「異常ありません」と言われたにもかかわらず何らかの症状をお持ちの方は多いです。あるいは「年だから仕方がありませんね」と言われることもあります。
これも発想は同じですよね。生命にかかわる疾患がなければ優先順位が下がる。これは医療が生命を救うことを最優先課題にしているからでしょう。「ブラックジャック」でも「医龍」でも「このままでは助からない」患者さんに対して奇跡のような手術を行って最終的に患者さんが助かり、ハッピーエンドです。
私たち治療師がやっていることはi生命を救うことと直接の関係はありません。そのことをもって柔道整復師は医療と関係ないと言われればその通りでありましょう。
私たちの仕事は「生命の質を高める」ことなのでありましょう。機嫌良く日々を送ってもらうために痛みなり不快感なりを解消してゆくこと、これが私たちのやるべきことなのだと思います。
「医療」からみればとるに足らない些事なのでしょう。でも、その些事にかかわっていられることに私は無上の喜びと誇りを感じています。
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