体の「慣れ」について
ここ数日、次男(小6)が学校でへばってしまっているようです。
昨日は学校の講義がなかったもので私が迎えに行ったのですが担任の先生は「教室は暑いですからねぇ」とおっしゃっていました。
確かに空調のない教室で授業を受けるのには暑すぎる毎日が続いてはいますが、へばったのはクラスで次男だけです。
理由はたぶん我が家の空調事情にあるのでしょう。
エアコンの設定温度は23度。「設定温度は28度」というお上からのお達しをせせら笑うような日常です。
だって暑いんだもん。特に私たち夫婦は体型的にも(?)暑さには弱いですしそこに育ち盛りが二人いればそれは暑いわ。
おそらくは23度に夏休み中慣れていた次男が学校の暑さに適応できずに(帰ってくれば23度です)へばってしまったのでしょう。
さて、治療についても同じようなことがいえます。どんな治療法でもそうなのですが「最初は劇的に効いたけど、だんだん効かなくなった」ということを仰るクライアントがおられます。
最初に来院されたときはとってもつらい状態で、それが治療によってわずかでも改善すればすごく楽に感じます。暑いところから空調の利いた部屋に入ってきたようなものです。「ああ涼しい」
ところがその状態に慣れてしまうと楽な状態が基準になってしまうので治療を続けても変化がないように感じたりわずかに症状がぶり返してもひどくつらく感じたりすることがあります。慢性の症状ではいわゆる「好転反応」が出ることもありそうなるとクライアントによっては「治療を受けたらかえって悪くなった」と表現されることもあります。「暑いわ―。冷房効いてないやん。」
ここでどんどん室温を下げてしまっても問題の解決にはなりません。必要以上の刺激量は有害無効であるのは空調も治療も同じことです。長いことかかってこじれた症状ほど「好転反応」は出やすいし症状はこう着状態に(一時的ですが)なりやすいです。
とはいうもののこれは本当に「好転反応」か?と不安に思われる方もおられるでしょう。治療が効いていないのか好転反応なのかを見分ける方法です。(症状により、治療法により、例外は当然あります)
1、夜眠れるかどうか。あっちこっちだるくてしんどくても夜眠れているのなら基本的には大丈夫です。
2、施術後症状は改善するか。治療を受ける前と治療が終わった直後で症状に変化が全くないのであればセラピストにその旨を告げて説明をうけましょう。
3、痛みの場合、同じところがいつまでも痛いとか痛みが手足の先の方に進んでいくような場合は一般的に要注意です。
あくまでも一般論ですがご参考になれば幸いです。
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