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かつて大学受験生であった頃「蛍雪時代」という受験雑誌に凄い広告が載っていました。
中米某国の医科大学に留学して、それから日本の医師国家試験を受けて医師免許(日本の)を取得するというある意味壮大なプロジェクトです。
外国の大学の医学部を卒業した人が日本の医師免許を取得するには医師国家試験予備試験というのに合格してから大学で一定の単位を修め、その後医師国家試験に合格しなければなりません。
そんなハードルをクリアできるのなら日本の医学部を卒業すればいいはずで、それができない人が外国の医科大学を卒業しても到底合格はおぼつかないでしょう。
医師のお利口な御子息を狙った商法であったと思うのですが週刊誌で少し叩かれて、それで終わりでありました。
結局のところこのシステムで医師免許を取得できた人は皆無でしょう。
ところが30年前に消え失せた商法を政府が後押ししようというのですから穏やかじゃありませんや。
どういうことかというとセンゴク大臣が「日本の医師免許がなくても外国人医師が国内で診察ができるようにせよ」ということを仰っているのだそうです。厚生労働大臣はナガツマ先生だったはずでこのあたりにいろんな意図が見え隠れはします。
センゴク先生がお考えなのは欧米の最先端の医療を日本で受けられるようにしよう、ということでしょう。ただし外国というのは日本のほかの国、という意味であってその中には医療技術も教育制度も必ずしも最先端ではないところだってあるはずです。
そういう国の医師までが日本で診療できるようになってしまうのだけどどうします?
いわゆる先進国の医師だけを優遇できないのは先の高校無償化の際の騒ぎで明らかです。すべての国に対して平等な対応をしなければならない、という事実はセンゴク先生のおつむの及ぶ範囲を超えているのでしょう。
つける薬は日本の有権者が持っていますぜ。