骨折の名前いろいろ
前回ご紹介しましたスコップ作業者病はゴルファーにおきることもあります。こういうややこしい話が柔道整復師の国家試験には出てきます。
ゴルファー骨折、というのもあります。こちらは肋骨が自分の筋力によって疲労骨折を起こしたもの。
自動車運転手骨折(ショウファー骨折)というのは手首の骨折の一種です。なんでこんな名前がついたかというと昔の自動車はクランクを回してエンジンをかけていました。バックファイヤを起こした際に逆回転したクランクシャフトが手首(橈骨茎状突起)にあたって骨折が起きるからなのだそうです。
下駄ばき骨折というのは足を踏みちがえたときに足の甲の外側(第5中足骨基底部)を骨折するもので、下駄をはいている人がよくおこしたのでしょうね。
博打骨折ってどこの骨折かわかります?昔は賭場というのは二階で開帳されていたのだそうです。手入れがあるとみんな二階から飛び降りて踵の骨を骨折したのだそうです。だから踵骨骨折の俗称が博打(打ち)骨折。
こういう俗称も一般的な教科書に載っていたり国家試験に出たりしますけど博打骨折だけは国家試験には出ません。
出たら面白いのに。
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