寝るな。(日中の眠気について)
日大医学部の研究によると、中高生の三割強が日中に「過剰な眠気」を感じているのだそうです。
眠気を感じる度合と通学時間の長さの関連性が示唆されていますが、事はそう簡単ではないでしょう。
先日、勤務先で試験監督をした際に気づいたのですが授業中よく居眠りをする学生ほど途中退出しがちである、という傾向がみられるようです。そして、成績はそれに反比例します。
例外も結構あるものの、成績の悪い学生ほど授業中も居眠りをするし、それにもかかわらず試験では途中退出(試験開始後30分経過で途中退出はできるのですが、本当に短時間で彼らは教室を後にします)する傾向にあるということです。
これを世間では「やる気がない」というのですが本当にそうなのでしょうか。
中高生のクライアントを診てみると体にゆがみが多い子ほど睡眠時間が長いです。朝、起きられないという子も多いです。なぜか。運動系にゆがみがある(左右対称という意味ではないですよ)ということは単に立っているだけ、歩いているだけでもエネルギーを消費していることを意味します。
日ごろの動作のすべてに「体のバランスを取りながら」という言ってみればハンデキャップを課せられているわけです。つまり彼らには日常動作だけで通常の何倍ものエネルギーが必要になるのです。
逆にいえば普通の生活に膨大なエネルギーを必要とする効率の悪い生活を送っている、ということになります。
だからすぐガス欠になる。日常生活を送るだけでいっぱいいっぱいになっているのですよ。
私たちの体が疲労の限界を超えるとどうなるか。何らかの症状が出てきます。風邪をひいたり熱が出たりというのもこれ以上過労にならないように、という体の防御反応であったりもするわけです。
体に歪みがあってすぐにガス欠になる子らにも当然防御反応は出現します。起きられないとかおなかが痛いとか頭痛がするとか、気のせいとか口実ではないのかもしれません。
眠い、という子らが単に遊びすぎで眠いだけでありますように。
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