小1プロブレム
小学校に入学したときにそれまでに環境とのギャップから「問題行動」を起こす子供が増えている由で、これを「小1プロブレム」というのだそうです。
問題行動、というのは席に座っていないとか授業中に勝手にうろうろするとかおもに学習態度に関することのようです。
なんでじっとしていられないかと言えば、じっとしているのがしんどいからです。
たぶん「プロブレム」を起こす子は体に歪みがあるはずです。そしてこれはお行儀やしつけとは必ずしも関係しません。
専門学校で教えていてもすごく器用な座り方をしている子がいます。椅子の上に片膝を立てるようにして座っていたり時には椅子(普通の教室にある椅子)の上で両膝を抱え込むようにして座っている子もいます。椅子の狭い座面で体育座りをしているようなもんです。
以前にも書きましたがこういう子は股関節がちゃんと伸びていません。そういう子がいわゆるきちんとした座り方をしているとものすごくきついわけです。
反対に上半身を机にべたっと載せてしまう子もいます。つくえに突っ伏している形で授業を聞いているのです。
姿勢としては居眠りしているのと同じ形ですから「最近の学生はちゃんと授業を聞かずに寝てばかりいる」という苦情が教員から出たりしますが、彼らはその姿勢で講義を聞き、ノートをとり、時々ほんものの居眠りをしたりします。
居眠りをするのも講義に関心がないからではなく本当に授業時間中(専門学校では90分)起きていられるだけの体力がないのかもしれません。
小学生でも同じことです。彼らはまだ幼児に近いですから本能のままに動きます。自分の席にじっと座っているのが身体的にきつければ立ち上がります。うろうろ歩きまわります。そうしないと体がしんどいのでしょう。
どうしてそんなことになるのか、については次回。
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