書籍は安い自己投資
同業の先生のブログにあった言葉です。本当にその通りでどんな偉い先生の書いた本でもいくばくかのお金を払えば手に入れることができ、何度でも読み返すことができます。
私の場合、読まないでほったらかしになっている本もたくさんあります。特に治療のテクニック関係の本は斜め読みしてそのまま、という方が多いです。
私が斜め読みをする際にアタマに入れるのは「この本はどんな原理のどんな治療法が載っているのか」です。言ってみれば頭の中に自分の持っている本のカタログをこしらえるわけです。
治療法に行き詰った時に「おお、そういえばあの本にこんなことが載っていた筈やなぁ」ということが天啓のようにヒラメキます。その時に初めて必要な部分を引っ張り出して熟読します。あるいはその辺りをぱらぱらと拾い読みします。
すると、「こうしてみたらどうかな?」という考えが浮かんできます。
それが治療法のブレイクスルーのきっかけになったりすることは多いです。
誤解しないでいただきたいのは治療法の載っている書籍を見て、それをそのまま臨床の現場には持ち込むわけではないということです。それはそうでしょう。治療中に患者さんの横に本を開いて「ええと、これはどうやるんだっけ?」なんてことはありえません。治療だけではなく料理だって建築だって実践している人に教わらなければできるものではありません。
あくまでも技術書は起爆剤の役割を果たすものであって、あるいはセミナーノートのごとく実際に教わる際の理解を深めるためのものであって、本を読んだだけで実践できるできる技術、というものには私は懐疑的です。
「教材(書籍やビデオ)だけで治療法をマスターできるか」というのは結構面白い研究テーマだとは思います。形をマネするだけなら簡単なのですけれどね。
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