直達外力
患部に加わった外力がそのまま損傷の原因になる、そういう力をこう呼びます。
たとえば打撲(打ち身)なんかはどこかでぶつけたその場所に起きるけがです。向こうずねをぶつければぶつけたところが痛んだり腫れたりします。運悪くもっと強い力が向こうずねにかかればそこの骨が骨折したりします。
対義語は介達外力。手を突いて倒れた時に、その力が肩やひじの関節に伝わってそこで骨折や脱臼が起きるときなどに、介達外力が働いた、という言い方をします。
クラニオセイクラルで重要視する頭蓋骨のゆがみはストレスや日常生活のくせ(物を噛む時のくせなど)で生じることが多いですがこの直達外力によって生じることもあります。
たとえば顔をぶつけた、というときは頬骨が上顎の骨に押しつけられます。頭蓋骨の動きはすべて連動していますからここでの動きが妨げられるとそれが体のどこかに波及します。そうして何らかの症状となってあらわれてきます。
こういうときは外からの力によってゆがみが作られているのですから通常の方法では効果が出にくいです。
わけのわからない、とか原因不明のという症状では以前に受けた直達外力による外傷が原因となっていることも結構あります。
クラニオセイクラル専門の整骨院といってもどこかで外傷が絡んできていることもないわけではないのですよ。
こういう話を勤務先のアムス柔道整復師養成学院の校友会の勉強会でお話してきました。受講人数は少し少なかったのですが、実際に頭蓋骨矯正を臨床で取り入れておられる先生がたが参加してくださったので話している私も大変楽しかったです。
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