選挙費で整体治療
与党の衆議院議員さんが昨年8月の選挙運動中、選挙費用で整体治療を受けていた事が新聞に載っておりました。
「選挙期間中は激しく活動するためどうしても疲労する。元気でいなければならず、活動費用として使った。」とのことです。
この出費の妥当性について新聞は懐疑的な論調ですし、当の議員さんも結局選挙運動費用からの支出ではなく自分の資金管理団体からの出費、という形に訂正したそうです。
これが疲労回復のための整体ではなく、発熱のために病院へ行った費用ならどうか。選挙費用の使い方についてのルールを知りませんのでこれが選挙費用の用途として妥当ではないのかもしれません。
しかし少なくともこのような論調の記事になることはなかったでしょうし、そもそも記事にはならなかったのではないか。
どうもこの記事を読んでいると、疲労回復のための整体治療=慰安娯楽、という手技療法への偏見が透けて見えるような気がするのは、もちろん私が手技療法を生業としているからでありましょう。
体のメンテナンスというのはいかなる職種のプロにとっても必要不可欠なものと考えます。仮に具体的な症状がなくとも常に心身をベストに保つというのはある意味、一流の人間にとっては義務ですらあります。
現在言われている予防医学にしても、体のゆがみを正す、という観点から考えるとわかりやすい。
体のゆがみがある種の疾患の原因になることは争う余地はないでしょう。手技療法というのは簡単に言ってしまえば体(運動器)のゆがみを正すことによって疾患を治癒させる手段、ということになります。
それならば、ゆがみが症状を引き起こす前に調整してしまえば疾患を未然に防ぐことも可能なわけで、これこそが予防医学の本流、と言ってもよいと思います。
国政を担うセンセイがたが強烈な心身のストレスにさらされているのは想像に難くないわけでせいぜい手技療法をメンテナンスの手段としてご利用いただきたいものです。
ニュースを見ているだけでストレスがたまる国政の方も何とかしてくださいね。
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