頸が熱っぽい
定期的に来てくださるクライアントが「今日は調子が悪い」とおっしゃいます。「頸が熱っぽい」というあまり聞かない愁訴です。
普段と違って顔色も良くないし一目見ただけでしんどそうなのはわかります。お話を伺うと頸がねちがえたように痛い、という症状もあるのですが「痛い」ではなく「熱っぽい」とのことです。
頸椎を触診してみますと3番目がちょっと動きがよくありません。頸椎の3,4番と言えばむちうちの時に傷めることの多い場所です。
「普段と違うこと、しました?」「すごく忙しかったけど、変わったことはしてない」「むちうちみたいな感じになってるんですけど」「あ、そういえば車の運転していて自転車が飛び出してきたときに急ブレーキかけた」「それが原因と思います」
カウンターストレインという手技で頸椎を矯正すると「熱っぽさ」はなくなりました。
カイロプラクティックの検査法にダームサーモといって特殊な機械で首から背中の温度をはかっていく方法があります。背骨のゆがみがあるとごくわずかにその周辺の温度が上昇するのだそうです。温度の変化といっても精密なメーターで感知することのできる程度の温度差なのですが。
痛みではなく熱っぽさを訴えておられたこのクライアントはきっと鋭敏な感覚をお持ちなのだと思います。
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