大学生8人に1人中退
今朝の新聞にこんな記事が載っていました。せっかく大学に入学しても中退してしまう学生が結構いるものなのですね。
ただ、記事に載っている「中退の理由」を見てみると「学習意欲の喪失」がダントツの一位です。
もちろんクラブ活動やその他の活動に精を出すこともできますし本をたくさん読むこともできます。とりあえずやりたいことを(親のすねをかじりながら)できるわけです。
特に「学習」した覚えはありませんが私も同級生たちも好きなことをして機嫌良く学生生活を送らせてもらいました。
卒業後は大学の専攻と必ずしも関係のある仕事についているとは限りませんが(ワタシは文学部国文学科卒)学生時代に経験したものがその後の人生の基礎になっていることは間違いないでしょう。
中には留年や中退をした仲間もいましたが、それはクラブ活動に熱中しすぎた結果であったりアルバイトで始めた仕事が学業よりも面白くなったり、といったことの結果でありました。要するにもっとやりたいことがあっての留年、中退であったわけです。
現在中退する学生というのはもともと「やりたいこと」が存在しないのでしょう。そんな風になった大きな原因は愚民政策のツールであるケータイ依存、ゲーム依存にあると考えていますがここでは触れません。
難儀なのが職業訓練の場である専門学校教育でも同様のことが起きつつある、という事実です。
現在、私が教えている学生の中にも明らかに「柔道整復師になりたい」意識の希薄な子がいます。
この間も驚いたのですが「卒業後はファッション関係の仕事に就くのが夢」という学生が現にいるのですよ。
それは講義聞く気にならんわ。
授業がわからん、というのならわかるまで教えます。講義の最初の時にいつも言っているのですが「講義を聞いていてわからない」のは教えている私の責任です。
今までサボっていたけれど何とか追い付きたい、というのならこれもとことん付き合います。必死になって勉強すれば案外間に合うものです。もちろんこれは「柔道整復師になりたい」という意志が前提となります。
別に柔道整復師にならなくてもいい、と言われると私にはなすすべがありません。
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