英会話にアルファベットはいらない(試験勉強の極意?)
私の勤務先の一つは大阪城の近くにあります。いつものように地下鉄を降りると外人さんが駅員さんに大阪城へ行く道を訊いているようでした。
驚いたことに(と言っては失礼ですが)その駅員さんはよどみなく英語で道順を教えています。
「おお、かっこええやん」と思って聞いていると外人さんはもう一つ何かを訊きました。とたんに件の駅員さんの英語がしどろもどろになったのをワタシは聞き逃しませんでした。
どうも駅員さんは大阪城までの道順を英文で暗記していたようなのです。外人さんが「オーサカジョーキャッスル?」と尋ねればこれを暗唱すればいいわけで素晴らしい対応法だと感心しました。
だってそこの駅で外人さんが尋ねることの大半が大阪城への道順ならば、それだけを英文で覚えておけば外人さんの質問の大半に対応できるわけです。
英会話を習いに行く必要も、極端な話アルファベットすら知っている必要はありません。(地下鉄の駅員さんがアルファベットを知らないと言っているわけではありませんので誤解なきよう)訊かれることだけ覚えておけば大丈夫。
実はこれ、試験勉強の極意なのですよ。成績の悪い科目をはじめから勉強しなおそうと思っても大概はうまくいきません。なんでか。そういう人はたとえば教科書をはじめから読み返す、とか教科書の1ページ目から抜書きのノートを作ろうとかするからです。
苦手科目を克服する一番の近道は過去に出題された問題(定期試験でも国家試験でも)をひたすら解くこと。そのとき教科書の該当範囲にチェックを入れること。これを繰り返すことに尽きます。
実際にやってみるとわかるのだけれど教科書から試験に出るところは限られています。大体全体の20パーセントくらい。ここだけやっておけば大概の試験には合格します。
この方法は私自身が受験生だった時も学習塾で英語を教えていたときも予備校で現代国語を教えていたときも有効でした。もちろん現在、国家試験対策の講義を行っているのですがコンセプトは同じです。
これを応用してプロの講師になろうと思えばプラスアルファが必要ですが苦手科目を克服する分には必要にして十分です。
今までの経験上できない人ほど「自分のやり方」にこだわって傷口を広げてしまいがちです。ためしにやってみれば今からでも間に合いますよ。
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