マシモさん
専門学校の講義があるときは割とゆっくり起きてお昼のニュースを見てから出勤します。
週の半分くらいはNHKのニュースを見るのですが関西ローカルのニュースを読んでいるのがマシモさんというアナウンサーです。年のころは40代半ばくらいかな、と思うのですがこの人のニュースには喜怒哀楽があって大変好きです。
説明がしにくいのですがニュースを読み終わった後の余韻、次のニュースにうつる際のちょっとした「間」にマシモさん個人の感情がわずかに垣間見えるのです。
大きな事件のあった時には「難儀なことですな」といった感じで、子供や動物の出てくる閑ダネの時は「ああ、こういうニュースはよろしいなあ。」といった感じです。たとえがヘンなのですが武道の「残心」みたいな感じで読み手の気持ちが伝わってきます。
アナウンサーとしての技量と同時にマシモさんの仕事に対する態度、もっと簡単にいえばニュースを読んでいる幸せ感みたいなものがテレビの画面から伝わってくるのです。
こういう仕事のできる人は幸せでしょうし、こういう人の仕事は人を幸せにするのでしょう。
先日のこと、長男(高3)が「オレもそろそろ革靴を履きたい」と言いますのでいつも買い物をする靴屋さんに連れていきました。店長さんが丁寧にアドバイスをしながら靴を選んでくれました。私は別の店員さんに靴を選んでもらっていたのですがその時店長さんは長男に「靴の磨き方を教えてあげよう」といって手入れの仕方をレクチャーしてくれていました。
帰り道、長男は「店長さん靴磨きながら笑いっぱなしやったで。めっちゃ幸せそうな感じ。」と言っていました。靴の大好きな人に見立ててもらった靴ははき心地がいいようで長男は機嫌よく通学しています。
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