今度は本屋さん?
当院の最寄り駅の構内にあった本屋さんが廃業しました。
20年前に当地へ引っ越してきたときには町内に3軒の書店がありました。一般的な文庫本なんかを買うときは十分に用が足りました。それが一軒づつ減ってゆき、みんな廃業した後にできたのが今月廃業した本屋さんでした。
大型店でも事情は変わらないようで梅田の旭屋は今まで各階にあったレジを半分に減らしました。お目当ての文庫本があったので梅田まで出かけたついでに寄ってみたのですが二階で目的の本を見つけて一階のレジで会計。それでおしまいです。
今までであれば目的の本を買った後、他のフロアへも足を運んだのですが(医学関係は手技療法や東洋医学も含め、在庫が豊富です)わざわざもう一度エスカレーターに乗り直すのも面倒なので、そのまま店を出ました。
書店の衰退の原因の一つはアマゾンなどのオンラインで書籍が簡単に買えるようになったことでしょう。
ただ、それだけではなくかつては「本との出会い」を求めて本屋さんに行っていたような気がします。時間だけ潰して何も買わずに店を出てもだれも文句を言わない、そういう環境で自由に本と接することができたように思います。
それがいまでは「本を買う店」としての機能しか果たさなくなってきています。経営の効率化はそういう傾向に拍車をかけているように思います。
書店でふと手に取った一冊から新しい世界が開けるような経験は、もうできないのかもしれませんね。
本の話が出たついでに。エンタプライズ出版は品切れになっていた「靭帯性関節ストレイン」を増刷するようです。これはなかなかいい本です。たぶん最後のチャンスになると思うので、興味のある方は同社のホームページをのぞいてみてはいかがでしょうか。
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