100円ラーメン
TOMOと外に昼ご飯を食べに行きました。
以前から気になっていた中華料理店に行きました。近所にあったおいしい中華料理屋さんが店じまいしたので久しぶりの中華です。
排骨飯とラーメンのセットを頼んだのですが、ラーメンを一口食べて何か懐かしい感じがしました。記憶をたどってみると20年以上前に当時通っていた柔道整復の専門学校近くにあった「まるい飯店」の100円ラーメンと似たような味です。
「まるい飯店」では普通の醤油ラーメンが日常的に100円でした。20年前といってもこれはすごいことで、缶コーヒーと同じ値段でちゃんとしたラーメンが食べられるということは驚異的なことでありました。
普通に考えれば100円のラーメンは目玉商品であり、チャーハンとか天津版とか他のメニューと一緒に注文するべきものだったのでしょう。
ただ、当時の柔道整復学科の学生のほとんどは整骨院でタダ同然の給料でこき使われており、ひどい場合は月給一万円という待遇に甘んじている同級生もいました。
この辺の事情については以前書いたことがありますが当時は柔道整復科に入学する学生の大半がコネによる裏口入学で、そのためには紹介者の整骨院でお礼奉公に励まなければなりませんでした。
そういう事情を知ってか知らずか「まるい飯店」では100円ラーメンだけを頼む学生にも嫌な顔をしませんでした。
それだけでなくご主人は学生たちを「センセ」と呼んでいつも丁寧に接してくださいました。
時代は変わり柔道整復師の学校には志があればだれでも入学できるようになりました。昔みたいな無茶な条件で働かされる学生ももういないでしょう。(無資格の学生に施術をさせて保険の不正請求をする、という悪しき慣習はなくなりませんが)
「まるい飯店」どうなってるかな。
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