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大阪市西淀川区にあるクラニオセイクラル専門の整骨院院長のきまぐれ日記

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スイッチマン(柔道整復師むかし昔)

何のことかと言いますとかつて柔道整復師を揶揄するのに使われた呼称です。

私が学校に入学したころにはすでに柔道整復師が骨折や脱臼の患部に施術をすることは少なくなっていました。そのころ大方の整骨院ではどんなことをしていたのかと言いますと患者さんに低周波治療器をあててホットパックで温めます。

それでおしまい。

患部が腫れている場合には湿布を貼って包帯を巻いたりしますが基本的にこのパターンでした。これで患者さんが来院したのかというとものすごく来たのだそうです。

乱暴な言い方をしますと保険治療というのは数をこなしてナンボ、の世界です。電気治療にホットパックくらいなら技術もなにも要りませんから本当に流れ作業だったのでしょう。

しかも業界は寡占状態。専門学校に入ろうにもコネと金がなければかなわなかった時代で、なおかつ学校そのものがほんのわずかしかありませんでしたからなかなかおいしい商売ではあったようです。

当然、ギョーカイの外からは非難の声が聞こえてくるわけでその一つが「スイッチマン」という呼称であるというわけです。

ちょっと前に学校関係の偉い先生のお話を伺ったのですが、「昔は電気あてとくだけでベンツに乗れとったのになぁ。」というお話でありました。

その頃の柔道整復師は幸せだったのでしょうか。保険を使って儲かっていたからそれでよかったのでしょうか。それとも真剣に患者さんを治そうと低周波をあてホットパックを巻いていたのでしょうか。

ママチャリに機嫌よく乗っている毎日もなかなか幸せなのですが、私もスイッチマンでベンツに乗ることができていれば幸せの感じ方も変わっていたのでしょうか。
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無題
『患者さばき』って言葉がありましたよね。昔は。
私の修行時代もそんな感じでした。
マッサージは3分位でしたが、混んでいる時は眼が血走っている院長に『2分で仕上げろ』と指令がきてましたよ。
それでも確かに患者は沢山来ていましたね。
保険云々は置いといて、あの頃の整骨院よりも最近騒がれている『30分しっかり揉みます』なんて言っている整骨院のほうが患者には有り難いんでしょうね。
かなや先生と同じ時代に25000円/月でスイッチマンをやらされていた頃の話です。
中堅柔道整復師 2010/02/10(Wed)07:39:35 編集
無題
今はマッサージマン、と言ったら本職のあん摩マッサージ指圧師の先生に失礼ですね。学生と接していて彼らが何をやりたいのかよくわからないときがあります。整形のマネがしたいのか健康保険で稼ぎたいだけなのか、それとも苦しんでいる人の役に立ちたいのか。高い志を持った学生たちがへこんでしまわないように、というのが私のライフワークなのですけれどね。
かなややすひろ 2010/02/11(Thu)00:35:07 編集
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かなや やすひろ
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性別:
男性
職業:
柔道整復師
自己紹介:
大阪市在住。医療系専門学校で教えるかたわら自宅兼のちっこい治療院でクラニオセイクラルのセッションを行う。好きなこと:講義すること、治療すること、飲むこと。嫌いなこと:お医者さんごっこ
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