プロは物事を単純化して考える
異論はありましょうがクラニオセイクラルは頭蓋オステオパシーをオステオパシー医以外にも使えるよう簡略化したものと考えます。欧米の頭蓋骨矯正のテクニックの翻訳本を読んでみても手技が複雑でよくわからないものが多いです。クラニオの基本テクニックは短期間で習得が可能であり、なおかつ効果を出しやすいです。
昨年セミナーに行って習ってきたEFT(感情解放テクニック)も、アプライド・キネシオロジーというカイロプラクティックの理論体系をものすごく簡略化したTFT(思考場療法)を、さらに簡略化したものです。
簡略化することによって習得は容易になります。そして、簡略化したダイジェスト版(悪い意味で言っているのではありませんよ)がプロの治療家の臨床の使用に耐えるのはなぜか、と言えば以前にこのブログで書いた「パレートの法則」、要するに日常に使うレベルの手技は全体の二割程度であるからでしょう。
クラニオセイクラルを使って臨床を行うようになって十年余りですが、他の手技を多少混ぜることはありますがほとんど不自由なくどんなクライアントにも対応できます。(当然、効果が出ない例もあります)
にもかかわらず、です。どういうわけかクラニオセイクラルでもEFTでも難しい理論や手法をあれこれひねくる人が多いです。シンプルさが売り、であるはずの療法でそんなことを言っても仕方ないと思うのですがねえ。
歳のせいで頭が固くなって難しい理論が受け入れられなくなってこんなことを思うのでしょうか。でも、私には難しい理論を私にも理解できるようにアレンジしてくださった先達の努力に感謝することはあっても難しい話をしたがる方の説に耳を傾ける気にはなりません。実際、私の知る限りではこの手の治療家はただのお利口さんであることが多いです。
タイトルはカルロス・ゴーンの言葉から拝借しました。
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