異業種参入
大阪駅付近を歩いているとやたらとリラクゼーションの店が目につきます。
それはもちろん私が治療師だからでしょうけれどそれにしても多すぎます。
手技療法の治療費は「10分1000円」が相場でそれが徐々に崩れつつある、と以前このブログで書きました。現在は完全に価格崩壊の状態で10分換算にするとひどいところだと600円くらいの店もあります。
一応初回限定とは書いてありますが、いくらでも新しいリラクゼーションサロンはできてきますので相場は最終的にもっと下がるでしょう。経費が人件費だけなので(利益率が大きい)ある程度こういう無茶もできますがそれにも限度があるでしょう。
以前は「安いマッサ-ジ」といえば整骨院が健康保険を不正に使ってクイックまがいのことをしていたものですが、最近は実費のみで低価格という凄いことになってしまっています。
いっぽう整骨院でメニューの中に(この言い方を私は好みません)実費でのリラクゼーションを取り入れているところが出てきました。こちらは逆に従来の相場くらいの価格をつけています。
下手すれば健康保険の一部負担金(3割)並の低価格でのリラクゼーションサロン(こちらのセラピストは基本的に無資格)と建前を捨ててリラクゼーションに進出した整骨院。どちらもしんどい戦いですが最近は新たな強敵?が現れました。
TOMOがお友達のお勧めの美容院にはじめて行ったときのことです。ムチャクチャに愛想がよかったそうで「待ってる間にカルピスまで出てきた」というサービスの良さ。
シャンプーのときに「どこかかゆいところはありませんか?」と聞かれますが、この美容院では「どこか凝っているところはありませんか?」と聞かれたといいます。洗髪の後に片やら後頭部をポンポンと叩いてもらったりすることはありますがここではクイックマッサージまがいのことを(短時間ですが)やっているそうです。
手技療法もなめられたものですが一般の方が手技療法に期待しているのはその程度のことなのでしょうか。
なんかちょっとつらい。
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