自宅でカーボン灯を照射してもなぜ効かないか?
時々このブログでも登場しますカーボン灯、なかなかいい機械だと思います。
照射していても心地よいしよく眠れるようになる。適応の範囲も結構広くて痛みやこりのほかに目の疲れやら内臓疾患やら登校拒否?にも有効です。
歴史もとてつもなく長くて戦前にはほぼ現在の形のカーボン灯が存在していたようです。専門の治療院というのも昔からあって、私の父も若いころに自宅近所のカーボン灯の治療院に通っていたということを言っていました。
現在でもそういった治療院は結構存在します。光線照射するのに国家資格はいらないので解剖生理学と光線照射のマニュアルを講習で習った人がそういう治療院の院長さんになっておられることが多いようです。
さて、そういう治療院に通っている方のかなりの割合がご自身でカーボン灯の機械を購入されています。
「この機械ならウチにもあるワ」とおっしゃる方は多分皆様の想像を超えるほどおられます。なんでかというとカーボン灯治療院に通うとかなりの確率で「機械を購入して自宅でも照射したほうがいいですよ」と勧められるからです。
もちろんその勧めに従うのはカーボン灯の効果が高く、「いい機械だな」ということを患者さん自身が納得しておられるからにほかありません。
でもね、そうやって機械を購入した方の内、どのくらいが継続して照射を続けておられると思います?ちゃんとした統計などは望むべくもありませんがためしに「カーボン灯 中古」「光線治療器 中古」で検索をかけてみてください。びっくりするほどの中古のカーボン灯が市場に出回っています。
「ウチにもある」とおっしゃったクライアントに伺ってもほとんどが箪笥の肥やし(治療器はかさばるので物置の肥やし?)にしかなっていません。要するに自宅で照射しても治療院で照射を受けたほど効果が感じられないのですよ。
なんでか?いわゆる業務用と家庭用治療器の基本部分には差はありません。業務用はあっちこっち角度を変えて照射しなければなりませんのでそういう機能があるかどうかの違いです。
決定的な違いは「数」です。カーボン灯の照射は患部を前後から挟んで行った方が格段に効果が高いです。あるいは患部を照射する前に全身照射を行うのですが(腹、越、足裏)これは3か所同時に照射します。
腹、腰、足裏を別々に照射するのとではこれも効果が全然違います。治療院では必ず複数の機械で照射を行うのはこのためです。もちろん当院でも3台のカーボン灯で照射を行います。
もし、治療院で受けるのと同じ効果を得ようと思うのでしたら機械は3台必要ということになります。
置く場所大変そうですね。
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