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大阪市西淀川区にあるクラニオセイクラル専門の整骨院院長のきまぐれ日記

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足の疲れはどうやって治す?

長男が学校行事の「100キロ歩行」というのに行ってきました。大阪市内にある学校から高野山までおおよそ100キロの道のりを歩きます。

朝の8時過ぎに出発して高野山に就いたのが翌日の午後3時頃。一晩歩きづめです。途中でリタイアするかな?と思っていたのですがちゃんと高野山の奥の院を参拝してきました。ちょっと感心です。

夕方、学校まで迎えに行ったのですがバス(帰りはさすがにバスです)から降りてくる生徒たちの足元がおぼつきません。ひょろひょろしてます。長男も膝ががくがくする、と言います。

帰宅してからTOMOが足の三里と湧泉に灸をすえました。私もちょっと治療することにしました。

まず、ひざの裏の筋肉をゆるめます。長いこと歩いたり立っていたりするとここが緊張します。そのあと、脛骨と腓骨の間を締めます。

足が疲れてくると膝が開いてきますが、このときに脛骨と腓骨の間の関節が外側に開いてきます。骨が勝手な方向に行っては困りますから周囲の筋肉が緊張して骨の動きを止めようとします。

その結果、下腿の筋肉が張った感じになります。

腓骨頭をあるべき位置にもどしてやるとこの張りは瞬時になくなります。最後に足の甲の関節(リスフラン関節)を矯正して出来上がり。

「おお、楽やん」と長男は喜んで自分の部屋に戻りました。今頃はこんこんと眠っていることでしょう。

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難問に似て愚問(第18回柔道整復師国家試験)

今月7日に行われた上記の試験でネット上で話題になっている設問があります。(一般の方にはなじみの薄い話ですができればお付き合いください)

午前中に行われた必修問題の30番。

   中足骨骨折で正しいのはどれか
   1.開放性骨折が多い
   2.足底挿板が有用である
   3.脛腓靭帯の牽引で下駄骨折が発生する
   4.第2中足骨骨折をジョーンズ骨折という

3と4は明らかな間違い。1は中足骨骨幹部骨折なら正解なのですが基底部の裂離骨折や疲労骨折を考えに入れると正解とは言い難い。柔道整復理論の教科書に従えば開放性骨折になるのはあくまでも骨幹部骨折、ということになります。

足底挿板が無効であったり禁忌であったりということは考えられないので答えはたぶん2、ということでしょう。

ところが別の科目(整形外科)の教科書を見てみると「中足骨骨折は開放性になりやすい」由がちゃんと載っています。そんなわけで1も正解ではないのか?という話題がネット上をにぎわしている、と思っていました。

昨日、勉強会で受験生の一人にあったのですがどうやらこの設問、単純なお利口さん問題とは趣が違うようなのです。

国家試験受験生の間で絶対的な人気を誇る参考書に「青本(仮名)」というのがあります。専門学校の講義でも後期になるとほとんどの学生がこれを見ながら講義を受けています。

で、この「青本(仮名)」に「中足骨骨折は開放性になりやすい」という由の記述があるのだそうです。「青本(仮名)に載ってるからマルにしたのに・・・。」と彼はぼやいていました。

そうか、これは青本(仮名)つぶしなんや。私ははたと気づきました。特にこの問題は必修問題で、八割得点しないと一般問題でいくら得点しても不合格になります。毎年この必修問題で不覚をとる受験生が何人かいます。この問題30で不合格になってしまう受験生だってきっといるでしょう。

そもそも国家試験とは「柔道整復師として必要な知識、技能」を判定するためのものでありましょう。それが他の意図をもってヒッカケ問題をこしらえるとはなんと姑息なことではありませんか。

これが「国家試験対策に偏った教育を是正」するつもりであるならばチャンチャラおかしい。国家試験対策はある程度の受験勉強を経験していないとできません。

これをもって受験偏重に大ナタを振るったつもりであるならばその程度のおつむの人間に試験委員をさせておくことの方が弊害は多いでしょう。それよりなにより教育現場への介入が余りと言えば露骨ですよね。

ちなみに件の「青本(仮名)」、学生に見せてもらったことはありますが字が細かすぎて読めませんでした。もし、内容について事実の誤認があれば訂正いたしますのでご指摘くださるとありがたいです。

顎関節の不調はどうやって治す?

頭蓋骨の矯正をメインにしていますので時折顎関節の不調を訴えてこられる方がおられます。

正確にいえば顎のかみ合わせの不調から始まって頭痛、めまい、あちらこちらの不調(不定愁訴、という便利な傷病名があります)にこまっておられる方です。

ウチに来られるクライアントというのは大体があちらこちらの病院や治療院をまわって最終的に来られるケースが大半です。

顎の不調であればまず、歯科医院を受診をするべきでしょう。なによりも口腔内のスペシャリストですし医学的な検査もきちんと行っていただけます。

歯科的には問題がないのだけれど、というところではじめて治療院の出番です。

現在では顎関節に注目するセラピストも多いですし顎関節の矯正を標榜される方も多いです。

ただ、不思議なことに下顎骨の矯正を受けたことのあるクライアントは多いのですが上顎骨は全く手付かず、というケースが多い(というか私の経験では上顎骨の矯正を受けたことがあるというクライアントは皆無です)です。

たとえば上の親知らずを抜いてから不調が現れた、という場合はまず上顎骨の動きを確認するべきなのですがこれをやっていないところが多い。

顔を何かでぶつけたときは頬骨が後ろにずれるのですがこのときの力が上顎骨を一緒に後ろへ押し込んでしまうことも多いです。

このときに下顎をいくらさわっても効果は出ません。むしろ下顎をさわる(ずれた上顎に正常な下顎をむりにあわせる)ことによってかえって新しい障害が出ることすらあります。

矯正法を知らないのか手間を惜しんでやらないのか、そこまでやらなくてもいいやと思っているのかそれとも別の理由があるのか上顎骨をさわるところは少ないですね。

ただし顎関節の不調なら何でも治せます、というつもりはありません。顎の開け閉めの際に顎がガクッと鳴ることがあります。これがきれいに治るか治らないかは正直のところ半々くらいです。もっと精進しなければ。

ちなみに顎の痛みのすべてが顎関節由来ではなく頸椎のゆがみからも起こります。顎の不調で治療院へ行って首をさわられることがあるのはそのためです。

求人広告は面白い(根っこは同じ)

TOMOが新聞折り込みの求人広告を熱心に見ておりますので「何してるん?」と聞きますと「ここ、ワタシの実家の近くで呼び込みしてるとこと違うかな?」と言います。

おお、そんな奴おったなぁ。確か今年の正月に義弟から聞いていた「300円で30分揉みます」という呼び込みをしている整骨院。ここが求人募集しているのですよ。

よくよく詳細を見てみると、どうもチェーン展開をしているところらしく此花区でも勤務可、とあります。

ひょっとすれば、と思って院名を見なおしてみると、以前此花の商店街で呼び込みをしているのを見て私がぶったまげた整骨院の名称があるではないですか。

ああ、懐かしい(?)。経営者同じだったのね。それなら営業スタイルはおんなじはずだわ。

最近はこの手の呼び込みは増えてきている、とあちらこちらで聞いてはいたもののまさかおなじみさん二軒が同じ穴の同業者だったとは思いもしませんでした。

この「呼び込み」と居酒屋みたいな「お早うございますぅ」「いらっしゃいませぇ」というお利口な掛け声。このふたつは治療院をビジネスとしてとらえておられる方がお好きな手法なのですが、本当に彼らは「ビジネス」をしているのか?

この手の院の経営者がよく出てくる業界誌があって、ケーシーを着た茶髪のあんちゃんが経営を熱く語っておられるのですが何のことはない。

医は仁術、みたいなことを言うつもりはありませんが患者さんの負担を減らすために保険診療は通常のサービス業に比べて圧倒的に有利なようにできている。定価の七割引きで商品を売っても値引き分だけ振り込んでもらえるわけです。

こういうシステムに乗っかっていて経営を語る、なんてのはあんまりカッコ良くないです。親に買ってもらったスポーツカーの自慢をしているようなものです。

こう考えるのは私が柔道整復師だからでしょうか?というのが一般企業の経営者の方が書いておられるブログに「医療人だからと言って、エラそうに院内にいるのではなくて積極的に呼び込みをしている姿を見て感心した」という意の日記があったからです。

イヤ、違うんですけども…。

まだまだ無名

長男が大学の進学資料をもらってきました。「徹底研究・学部・学科ガイド」というその本に「柔道整復師」の説明が載っていました。

「ほねつぎ・接骨師・整骨師として広く知られ打撲、捻挫、挫傷、骨折、脱臼などの回復のための処置を行う。ただし、医師の同意を得ない限り外科手術や投薬の医療行為はできない。」

おいおい。医師の同意が必要なのは骨折、脱臼の幹部への施術。外科手術や投薬はたとえ医師の同意があっても柔道整復師は行うことはできませんや。

こんな間違いを書いたのはどこの予備校だ?と思って発行者を見てみると、これがなんと河合塾。系列校に柔道整復師養成の専門学校があるところでもこんなもんです。

まだまだ柔道整復師は世に知られていないし活躍の場は探せばいくらでも出てくるでしょう。

明日国家試験を受ける諸君、ギョーカイの未来はきみの双肩にかかっているゾ。試験会場では最後の一秒まで粘って、くれぐれも昼休みに答え合わせはしないようにね。
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プロフィール
HN:
かなや やすひろ
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性別:
男性
職業:
柔道整復師
自己紹介:
大阪市在住。医療系専門学校で教えるかたわら自宅兼のちっこい治療院でクラニオセイクラルのセッションを行う。好きなこと:講義すること、治療すること、飲むこと。嫌いなこと:お医者さんごっこ
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